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エスペラントの思想と国家権力

549松戸彩苑:2007/11/14(水) 23:01:20
>>548
私なんかは「1000人に1人でも大変なものだ」と考えています。

1000人に1人と言いますと、日本全体だと12万人、東京都だけでも1万人以上というこ
とになります。

これだけの人間がエスペラントで自分の言いたいことを自由に表現できれば、社会的に
は十二分に大事件だと思うんですよね。

「英語ができる人が多い」と言われていますが、しかしそれは多くの場合、どうにかこうに
か「読む」ことができるという程度のことが多いわけであって、能動的に「話す」あるいは
「書く」ことが自由にできる人というのは、かなり少ないと思うんですね。

それを考えますと「日本全体で12万人がエスペラントを能動的に使いこなせる」ということ
になれば、日本では英語・中国語・韓国語につぐ地位につけちゃうわけですね。
さらに言えば、エスペラントが世界的に広まっていれば「英語の次に役に立つ」というくらい
になれると思うんですね。

もちろん、これはあくまでも「理論上の話」であって、今みたいな事をやっていたのでは、こ
んなふうには絶対にならないと思いますが。
---

それから「機械翻訳」の話ですが、papageno さんのおっしゃることには多少納得できない
ところや疑問に思われるところもありますね。

まず第一に「将来的には高性能の翻訳機械ができるかもしれないが、しかし、そういう機械
ができるまでは、どうすれば良いのか?」ということです。

そういう翻訳機械ができるまで黙っているというわけにもいかないと思うんですよね。
要するに、papageno さんは「未来」を視野に入れているけど「現在」(=高性能の翻訳機械
が完成するまでの期間)については考えていないように思えるのです。
---

それから第二に「高性能の翻訳機械ができたとしても、それがすんなりと社会に普及する
だろうか?」という疑問があります。

これだけでは判りにくいと思いますが、たとえばインターネットなんかは「アメリカの価値観
や英語を普及させるための手段として、政治的な意図をもって広められたんじゃないか」と
いう話もあるわけですね。

つまり、こういった革命的な発明というのは、しばしば政治的な理由から、さまざまな扱い
を受けるわけですね。
そのようなことを考えると、はたして高性能の翻訳機械がすんなりと普及するだろうかとい
う疑問を感じざるを得ないんですね。
---

それから第三に「外国語を自力で学んで話すことの効用」というのも無視できません。

日本語が上手な外国の方がテレビなどに出てきますが、そういう人は人気があるわけです
ね。
「世界平和を実現しよう」などと抽象的なことを連呼しても具体的な成果はなかなか上がら
ないわけですが、これに対して、日本語が上手な外国人というのは、確実に国際友好の役
に立っているように思われます。

ということで「外国語を学んで自力で話すということは、国際友好に役に立つ」という、この重
大な側面を忘れてはいけないと思うんですね。

エスペランティストなんかでも、話している内容そのものは大したことはないんだけど、「同じ
言葉を話している」ということだけで感動しているという場合がけっこうあるんですね。
でも、そういう感動が国際友好の役に立っているという面もあると思うので、軽視してはいけ
ないと思います。

とは言うものの「これは別にエスペラントに限ったことではない」ということにも気づかないと
いけません。
片言の英語が通じて感動している人だって、たくさん(というか、エスペランティストとは比べ
ものにならないくらい)いるわけなんですね。
で、こういう人たちに「英語を国際語として使うのは、差別である」なんて言っても、あっさりと
無視されてしまうわけですね。

ということで「外国語を学んで自力で話すということは、本人にとっても、また相手に対しても、
感動と好意とを与えるものだ」ということなんですね。

こういったことを考えますと、たとえ高性能の翻訳機械ができても、すぐさま100%外国語を
学ぶ人がいなくなるとは、とうてい考えられないんですね。
場合によっては「翻訳機があるにも関わらず、自力で外国語を憶えて話すと好感度が確実に
アップするというので、あえて外国語を学習する」なんて事もありうると思いますね。


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