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エスペラントの学習法

52松戸彩苑:2008/02/09(土) 13:17:12
【松戸彩苑の考えるエスペラント学習法 (8)】

私はこれまで「使用頻度に過剰にこだわるのは良くない」「挫折する可能性が高いし、また、
たとえ憶えられたとしても潜在的な能力しか付かないのではないか」と論じてきました。

しかし、それはあくまでも一般論でして、他方では「使用頻度にこだわったほうが良い」場
合もあるんですね。
それは何かと言いますと「大学入試に備える」場合です。
こういう場合にかぎっては、使用頻度がきわめて重要な意味を持ってくるんですね。

言うまでもなく、エスペラントの場合「入学試験」はまったく関係ないんですが、しかし、使用
頻度について徹底的に考えることが、エスペラントの学習法を考える際にも必要だと思い
ますので、これについても論じることにします。
---

1967年に出版された森一郎(著)『試験にでる英単語』(青春出版社)という本があります
が、皆さんもご存じのように、この本はベストセラーになり、現在でも販売されてるそうです。
(余談ながら、著者は1991年に死去されています)

この本のまえがきや第Ⅰ章に、この単語帳がどのようなコンセプトのもとに編まれたのかが
書いてありますが、それを要約すると次のようになります。

  従来の単語帳は、ソーンダイクの頻度表をもとにして作られているが、これらは日本の
  大学入試に出る英単語をうまくカバーしていない。

  たとえば technology、reverie、snobbish、antipathy、generalization、intuition、frustrati-
  on、supplement、urban、contagion、concede、trait、deflation といった単語は大学入試
  によく出てくるのに、従来の単語帳には載っていない。

  また逆に abdomen、abominate、accede、aggregate、bawl、dungeon、efficacy、confis-
  cate、confute、deign、alumnus、auditor、parry、phosphorus、pith といった単語は多くの
  単語帳に載っているが、最近の入試にはまったく出ていない。

  そこで、過去数十年分の大学入試問題を分析して、単語帳を作った。

というわけです。

「なるほどな」という感じはするのですが、しかし考えてみますと、これはあくまでも「日本の
大学入試」を基準にしたものなんですね。

ご存じのように「日本の大学入試の英文というのは、英語を母語とする人たちから見て、や
たらと難しく、そして不自然だ」と言われていたんですよね。
私の知るかぎりでは、少なくとも1980年代にはそう言われていました。
(私は、それ以前はどうだったのかは知りませんし、また現在のこともよく知りません)

そういう問題があるのですが、森氏は

  大学入試の英語の問題には、犬とねこがけんかして、ねこが、ついに、犬の耳をかみ
  切ってしまった、というような、愚にもつかない poor な内容のものは、まったくないので
  あって、もっと知的・抽象的なものがほとんどである。一例を示すならば

  (1975年に出た改訂新版では23〜24ページ)

と大見得を切って、お茶の水女子大学の入試に出た英文をあげておられます。
ここでは先に、その日本語訳のほうを見ていただきましょう。


  【訳】 妥協というものは、常に、議論の結実であり、妥協はイギリスにおいて政治的行
  動の精髄である。(しかし一方では)妥協は政治の具として非常に不完全なものでもあ
  る。それは、変化の過程を遅れさせ、たいていの偉大な改革案の鋭鋒をにぶらせる。
  それは、人間関係の諸問題において、あらゆる楽天主義の敵である。なぜなら、それ
  の根本的理論は、変化というものは善い結果のみならず悪い結果をも、もたらすという
  ことであるから。

  (同書24ページ)


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