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エスペラント改造論
256
:
松戸彩苑
:2008/04/19(土) 14:22:11
(
>>255
の続き)
私は以前から気になっていたのですが、このように私が合成によって新しい語彙・表現を
作ってみせても、「ほら、やっぱり合成でうまく行ったじゃないか」「だから、今までのエスペ
ラントの理論は正しいんだ」などとカン違いしてしまう人がいるんじゃないかと思うんですが、
こういった誤解を無くすための説明が必要だと思います。
このような誤解をする人たちというのは
etos-rompo という表現は、etos' や romp' という語根が存在しはじめた時から、すでに
「エスペラントに内在していた」。
というような考え方をしているのではないでしょうか。
ですから、私がさんざん頭を悩まして作りだした etos-rompo という表現も、ただ単に「大昔
からエスペラントに内在していたものを運よく掘り当てた」くらいにしか思わないのではない
でしょうか。
でもこれは明らかに間違った考え方なんですね。
新語根に反対する人たちは「安易な新語根導入に反対する」と言ってるわけですが、この
人たちの言うとおりであって、新語根の導入というのは「安易」「簡単」なことなんですね。
逆に、合成によって必要な語彙・表現を作りだすのは、はるかに「困難」なことなんですね。
ですから私は「今のうちから日常生活に関する語彙・表現を整備していかないとマズイです
よ」と言ってるわけです。
---
また、こういう例を出せば判りやすいかも知れません。
日本語には「電話」という表現がありますが、Wiktionary によりますと
1876年ベルによる発明の翌年には、日本に「伝話」と訳され紹介されたが、1883年頃に
工部省電信局において、telephoneの訳語として「電話」の語が作られた。
http://ja.wiktionary.org/wiki/%E9%9B%BB%E8%A9%B1
んだそうです。
ご存じの方も多いと思いますが、telephone の tele というのはギリシャ語で「遠い」という意
味で、phone というのは「声」ですから、「電話」という表現は telephone の単純な「なぞり」
によって出来たものではないんですね。
つまり、ネーミングの上手な人物による、かなり独創的な訳語なんですね。
そういうものが日本だけでなく、中国語や韓国語にまで入って使われているというのは大し
たものだと思います。
で、考えてみますと「電」も「話」も2000年以上前からある文字ですが、しかし
「電話」という表現は、2000年以上前から漢字のなかに内在していた。
などとは誰も考えないでしょう。
合成によって新しい語彙・表現を作りだすときの苦労というものがまったく判らない人たちが、
出来あがった表現だけを見ると、ただ単に「誰でも知ってる2つの漢字(あるいは語根)をくっ
つけただけ」みたいに見えてしまうのでしょうが、決してそういうものではないのですね。
(終わり)
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