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エスペラント改造論
170
:
松戸彩苑
:2007/10/08(月) 12:33:05
(
>>169
の続き)
次に「動植物名」について考えてみますが、これがなかなかの難物なんですよね。
というのも
(1) 国や地域によって、分布している種がまったく違う。
(2) 一部のものはよく知られているが、それ以外のものは専門家でないと知らないといっ
たことがある。
(3) 民族によって、関心の度合いがまったく違う。
たとえば、日本人は魚介類を食べますので、これらをキッチリと表わすことが出来た
ほうが都合が良いわけですが、世界には、海に面していても魚介類をほとんど食べ
ないような民族もいる。
といったことがあるからなんですね。
また、動植物には「学名」というのが付いていて、エスペラント名もこれを参考にしているわ
けですが、長くて判りにくいということがあります。
もともと学名というのは、動植物を「学術的に分類する」ためのものであって、日常生活の
なかで使うことを目的とはしていないので仕方が無いのですが、エスペラントにとっては、
ちょっと都合が悪い。
ということがありますので、これは世界各国のエスペランティストが協力しないといけない
んじゃないかと思いますね。
つまり、世界各国のエスペランティストが、自分の国においてよく知られている動植物の学
名・エスペラント名(さらには現地での呼び名)と、その動植物がその国で知られている理
由(たとえば「食用」「観賞用」「身近に分布している」といったこと)を報告して、それをまと
めて「憶えておくべき動植物名」を定めておくと良いのではないかと思います。
---
エスペラントの辞書をザッと見ていきますと「化学物質」の名称がずいぶんたくさん載って
いますが、一般人には必要ないものが多いような気がします。
とは言っても、なかには一般人でも知ってるようなものもあるでしょうから、そういうものは
必要だということになりますね。
20世紀前半においては英語・ドイツ語・フランス語の力が拮抗していたので、学術論文も
この3つの言語で書かれることが多く、その結果、エスペラントが学術世界の共通語とし
て使われることを夢見る人も少なくなかったわけです。
また、もともと学術用語というのは論理的に作られていますし、欧米語においてはかなり
のていど共通していたので、エスペラント化するのも困難ではなかったようです。
そういったことがあって、エスペラントの辞書には学術用語が氾濫することになったわけで
すが、それから何十年かたった現在では、フランスのパスツール研究所も、ドイツのマッ
クス・プランク研究所も、英語で書かれた論文以外はいっさい受け付けなくなっています。
ということで、もう完全に「英語で書かれていなければ学術論文とは言えない」という感じに
なってるんですね。
つまり皮肉なことに、言語差別がいちばんひどいのは、学術の世界(理数系の分野)だと
いうことになってるんですね。
---
不愉快なことではありますが、しかし、現在のエスペラントの実力を考えると、これに真っ
向から対決することは出来ないんですね。
ということで我々は、現在エスペラントを学ぼうと思っているごく少数の人たちを対象にし
て、日常生活のなかで使えるようなエスペラントを身につけてもらって、エスペラントが出
来る人間を増やし、さらなる質・量の向上を図るしかないんですね。
そのために「娯楽」を利用すべきだし、また「日常生活に関する語彙・表現の不足・混乱・
冗長さ」といったものを改善していかないといけないわけです。
(終わり)
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