[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
YOU、恥ずかしがってないで小説投下しちゃいなYO!2
227
:
こっぺぱん
:2013/03/07(木) 23:12:06 ID:3CGnJzBA
−−−迷う指先の辿る軌跡−−− ⅩⅩⅩⅡ :曖昧な境界線6:
「あ、えーと……なんて言ったの?」
「いや……すいません、なんでもないです」
予想外の質問に狼狽えるマキと、気まずそうに顔を背けるワタル。稽古場に差し込む夕日は徐々にその色を濃くしていき、まだ冬休み中の学校はとても静かだった。
沈黙はわずかな時間だったのだが、二人にとってはとてつもなく長い時間に感じた。次にどんな言葉を発したらいいか、二人とも必死に考えていた。相手も必死だということに気付かずに。
「処女だったら………どうするの?」
おずおずとそう口を開いたのはマキだった。日の傾きは徐々に夜へと向かいつつある。
「いや……その……以前オレが童貞なのは知られちゃいましたし、オレも先輩のコト知っててもいいかなって……」
マキは、そのワタルの発言が本当に言いたいことではないということがわかっていた。自分がワタルの立場だったら、と思うと何を言いたいかは想像がついたし、ワタルの立場になって考えるコトはマキにとって難しいコトではなかった。
ワタルなりに、この質問ができるだけ不自然じゃないようにしようと必死に考えた末の理由付けだったのだろう。マキはその姿を、いじらしいとかかわいらしいとか、そういう風に感じた。それはマキにとってとても不思議なコトだった。
マキの足下を見つめてそれ以降何も言い出せないワタルに、マキは少し安心感を覚えた。
「私は処女だよ。でもって、童貞だよ」
マキは自嘲気味にそう言った。それは女性としては少し恥ずかしいカミングアウトであり、元男性としての重大なカミングアウトでもあった。
「私のコトは誰かにもう聞いてるんでしょ?」
「はい、さっき」
「さっき!? ずっと知らなかったの!?」
マキは大分前からワタルは自分が元男であることを知っていると思っていた。
「私がそんなに自然に女をやれてたのかなぁ……それともキミが女慣れしてないのかなぁ」
「どっちもじゃないですかね」
「ま、そうだよね、女っ気ありそうには見えないし、童貞だしね」
「なんか、先輩の容姿から童貞って言葉が出てくると変な感じしますね」
「私も、自分のコト言ってるみたいで変な感じするわ」
そう言って二人は笑い合った。
そしてマキは、そっとワタルに歩み寄った。
「キミ、私のコト欲しいでしょ」
ワタルはその質問には答えず、少しの間逡巡してから、不器用にマキの腰を抱き寄せた。マキはワタルがそうするのをあえて待った。自分だったらそうする、と思ったから。
「いいよ、しよっか」
マキは、何を、とは言わなかった。言う必要は無かったし、それを言葉にするのはなんとなく、自分もワタルも抵抗がある、と感じていた。これからすることはあえてうやむやで、曖昧なままにしておきたかった。
ワタルは今度は小さく「はい」と言い、両手でマキの体を抱きしめた。
不器用で未経験の二人はそこからどうしていいかわからず、ワタルはマキの頬にキスをし、首元にキスをし、胸に手を置いた。その膨らみは小さく、ほとんどがブラジャーのパッドで作られている膨らみだったのだが、ワタルはマキの胸に触れているという事実にとても興奮した。
興奮していることに少し罪悪感を感じながら。ワタルはマキの制服の裾から手を入れてブラジャーの中に手を滑り込ませた。
「うわっ!」
すると、マキが素っ頓狂な声を上げた。そういう行為をしているときに出る様な声ではなかった。そのコトで二人はまた笑い合い、抱き合ったままそこにしゃがみ込んだ。
「なんか、くすぐったい」
マキにはまだ胸を触られて気持ちいいという感覚がわからなかったが、嫌だとは感じなかった。
「先輩、寒くないですか」
「寒いけど、大丈夫。でもドアは閉めてね、明るいのは嫌」
ワタルは防具部屋の中にある、綺麗なタオルを何枚かつかんで床に敷き、ドアをほんの少しの隙間だけ残して閉めた。完全に閉めてしまうと真っ暗になってしまうので、少し開けておいた。
「息、荒いね」
「すいません」
「いいよ、うん、ありがと」
ワタルはこのとき、マキが言ったこの『ありがと』の意味がわからなかった。それがわかるのはもっとずっと先のことだった。
−続く−
228
:
名無しさん
:2013/03/10(日) 21:43:13 ID:???
続きが楽しみすぎる
GJ!
229
:
こっぺぱん
:2013/03/11(月) 00:58:08 ID:J91NApNU
−−−迷う指先の辿る軌跡−−− ⅩⅩⅩⅢ :曖昧な境界線7:
ワタルはそっとマキのスカートに手をかけたが、ファスナーの位置がわからなくて戸惑っていた。
「ふふ、男の子はこれわからないよね。ここだよ」
マキは少しおもしろそうに笑いながら、そう言ってワタルの手を誘導した。ワタルは照れたような、バツが悪そうな表情でマキのファスナーに手をかけると、壊さないよう丁寧に下ろした。
そして、あまり色気のない下着の上から、陰部に手を這わす。
「う……」
マキは複雑な声を出した。苦しいのか痛いのか驚いているのか、ワタルにはわからなかった。マキとしては、自分の股間を男子に触られているという想像もしていなかった感覚が、脳にまだ馴染んでいない、という感じだった。
が、その声もやがて艶っぽいモノに変わっていった。自分からそんな声が出るのかとマキは驚いていたが、ワタルはまったく余裕がない様子だった。それを見てマキは逆に安心した。彼も自分と同じなのだ、と。
「先輩、下着脱がしますよ」
ワタルはそう言うとマキのスカートを脱がしてから下着を脱がし、マキの下半身を露わにさせた。暗くてよくはわからなかったが、ワタルを興奮させるには十分すぎる状況だった。
上半身は制服姿で、下半身は紺のソックスだけという姿は、ひどく蠱惑的だった。
ワタルは落ち着くよう必死に自分に言い聞かせながら、マキの陰部に指を這わせた。二人とも床に座っている状態だったので、マキは恥ずかしさに耐えられずワタルに抱きついた。声も必死に抑えていた。
すでにマキの陰部は潤っていたが、ワタルは指一本から慣らして、時間をかけてゆっくりと、初めて相手を受け入れるマキの秘所をほぐしていった。指二本がどうにか入るようになったころには、ワタルの自制も限界だった。
「先輩……オレもう辛くて……」
「ん……そうだよね、いいよ、おいで」
マキは少し震える声でそう言った。恐ろしさというモノがここにきて出てきてしまったようだ。が、ワタルはそれを感じてもやめることはできなかった。逆にここでやめても失礼だろう。
ワタルはタオルを敷いた床の上にマキを寝かせ、自身も服を脱いだ。ジャージで来ていたワタルは、シャツ一枚の姿になってマキに覆い被さる。二人の肌が触れ合う。部屋は寒いのに、二人とも汗ばんでいた。
「先輩……いれますよ」
「うん……手、握ってくれる? ちょっと、怖い」
−続く−
230
:
こっぺぱん
:2013/03/11(月) 23:41:12 ID:J91NApNU
−−−迷う指先の辿る軌跡−−− ⅩⅩⅩⅣ :曖昧な境界線8:
ワタルははやる心を抑えながら、マキの手を握り、首元に何度もキスをしながら陰部同士を触れさせた。そして、更にはやる心をそれはもう必死に抑えつつ、ゆっくりとマキの中に入っていった。
「う……」
マキが苦しそうな声を上げた。痛みはまだないが、圧迫感が強く、その感じたことのない感触に頭がおいついていなかった。余裕がないのはマキも同じだった。
ワタルはゆっくりと浅いところで出し入れを繰り返しながらマキの反応に全神経を集中し、苦しそうな声の中に艶っぽい声が混じりだしたところで、少し深くマキの中に入った。そこで、抵抗感を感じた。ワタルの先端が処女膜に触れたのである。
「先輩……」
「うん、わかってる。いいよ」
ワタルも苦しそうにそう言うと、マキは笑顔を見せてそう言い、ワタルを抱きしめた。ワタルも体をマキに預け、マキの体を抱きしめた。
そして、ぐっと力をいれてマキの中に入った。
「んうっ……!」
お互いにマキの破瓜を感じた。マキがなんともいえない、苦しさや痛みをかみ殺した声をあげる。
ワタルはマキの様子に注意しながら、ゆっくりと出し入れを繰り返す。自分の快感よりも、マキのことばかりが気になってしまうのは、ワタルの優しさと自制心の強さから来ているのかもしれない。
が、マキはそんなワタルの気持ちをわかっていた。
「ねぇ、いいよ、もっと動いても。キミも辛いでしょ?」
「でも先輩、痛いでしょう?」
「痛いくらいどうってことないよ、私は女剣士だよ?」
動きを止め、心配そうにマキを見つめるワタルに、マキは笑顔を見せてそう言った。汗ばんだ額にかかる黒い髪がなんともいえず艶っぽかった。
その後のことを、ワタルもマキもよく覚えていなかった。二人とも必死で、二人とも恥ずかしくて、二人ともわけがわからなかった。お互いにそうだ、ということ以外はよく覚えていなかった。
「先輩……!」
「中は、だめだよ、お腹の上に……」
その言葉がワタルをより興奮させ、ワタルを絶頂に導いた。マキは制服の上着をたくし上げ、ワタルは寸前で自身をマキの中から引き抜くと、マキを抱きしめたまま達した。マキの白くて痩せたお腹の上に、濃い白のどろっとした液体がはき出される。
二人とも、しばらく荒い息をするだけで、言葉も交わせなかった。
こうして、マキは女になり、ワタルは二つの意味で男になった。
−続く−
231
:
こっぺぱん
:2013/03/15(金) 23:28:53 ID:73eRlD3A
−−−迷う指先の辿る軌跡−−− ⅩⅩⅩⅤ :曖昧な境界線9:
その後、顔を合わせることは何回かあったが、二人の関係はそれ以上のものにはならなかった。
挨拶以上の言葉を交わすこともなく、もちろん触れ合うこともなかった。
なんとなく、この距離に落ち着いたのだ。ワタルはあのメールがマキからのものかを確認することはなかったし、マキもワタルに連絡はしなかった。
そして卒業式の日、ワタルは壇上で卒業証書を受け取るマキを見て、もう会えなくなると思ったとき、胸の辺りが痛くなるのを感じた。それはとても切ない痛みだった。
「卒業、おめでとうございます」
卒業生と在校生でごった返す玄関口で、ワタルは必死にマキを探し、見つけ出すと駆け寄ってそう言った。
「ありがとう。もう会えなくなるね」
その言葉が再びワタルの胸をツキンと刺す。もう会えない、そう思ったらためらってなどいられなかった。
「先輩、あの……あの、ですね……」
マキはワタルが何を言うのかわかっていた。わかっていたからワタルが言い出すのを待っていたし、返事も決まっていたからその表情は苦笑いだった。
「えっと、あのですね、その……オレの、彼女になってもらえませんか?」
周りにいた何人かはワタルのその言葉に反応したが、卒業式のこの日ならそこまで珍しい風景というわけでもなかった。騒がしかったのもあってか、二人のやりとりはそこまで目立たなかった。
「ありがとう、気持ちはいただいておくね。でも、ごめんなさい」
ワタルは複雑な笑顔を浮かべてその言葉を受け取った。意外というわけではなかったが、一縷の望みは抱いていたので、少なからずショックではあった。
「わかりました。先輩のこと忘れません。あの日のことも忘れません」
「あれは、秘密ね。ごめんね、期待させるようなコトして」
「いえ、嬉しかったです。オレ、先輩のこと好きです」
「ありがとう。私はキミのこと……わかんないな、わかんないから、まだ受け入れることができない」
まだ、という言葉に少しだけワタルは救われた気がした。いつか受け入れてもらえるかもしれない、と思った。
「曖昧だったね、私らはずっと。私がずっと、か」
マキは一歩ワタルに近づいた。あのときより伸びた髪がふんわり揺れて、シャンプーの匂いをワタルまで届ける。
「ありがとね、あと、ごめんね」
「いえ、こちらこそ。また、会えたら嬉しいです」
「そうだね、縁がつながってればきっとまた会うことになるよ。今はまだ、なんとも言えないかな」
「それで十分です。ちなみに、年末の試合後にオレにメールしてくれたの先輩ですよね?」
「うん、そうだよ」
「アドレス変えないでくださいね」
「変えたら教えてくださいね、じゃないんだ」
「あ、いや、変えたら教えてください!」
慌ててワタルがそう言い直すと、マキはたんぽぽの綿毛のように柔らかい笑顔を見せた。そして、ワタルの胸にそっと右手を置くと、くるっときびすを返して手を振りながら去っていった。またねとか、さよならとか、そういう言葉をあえて言わない、言わせない、そんな意図があるようにワタルは感じて、ただ手を振り返すだけに止めた。追いかけたい気持ちは必死に抑えた。
「先輩、オレこないだの地区大会大将で出たんですよ!優勝もしました!」
「お、さすがだね。私が男にしてやっただけのことはある」
「あのとき約束したじゃないですか、先輩の分もオレががんばるって」
「そうだね、よくがんばりました!」
ワタルの中学時代最後の体育祭を見に来たマキは、当時よりぐっとたくましくなったワタルを見て、なんだか育て親の様な気持ちになった。彼の無垢な笑顔に、マキはまだ明確な形で返事を返せないままだったが、ワタルが未だに自分へ好意を持ってくれてることは確認できたし、それを嬉しいと思った。
ただそこにあるワタルとマキの境界線は、曖昧なまま今でも二人を繋いでいるのだった。
−続く− 〜曖昧な境界線 完〜
232
:
名無しさん
:2013/03/17(日) 22:57:47 ID:???
素晴らしかったです
GJ!
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板