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YOU、恥ずかしがってないで小説投下しちゃいなYO!

977青色1号 ◆YVw4z7Sf2Y:2010/02/05(金) 22:24:20 ID:oAbHcOXg

 何度も、何度も、俺は初紀の言葉を肯定した。
 初紀は、ずっと……こんな苦しい気持ちを抱えながら俺と接していたのかって思うと、……申し訳なさで一杯になる。

「……なんで、だろ……今、すっこい、嬉しい……のに、……どうしてっ、こんな……ひっく……」
「……初紀」

 しゃくりを上げる初紀の声を耳を傾けても、俺は名前を呼ぶしか、出来なかった。
 クサい台詞の一つも言えない俺の語彙の無さを恨みたくなった。
 ……だから、代わりに精一杯、震える小さな身体を抱き締める。

「……」
「……」

 兎みたいに真っ赤に泣き腫らした目が俺に向けられる。
 そして、その目がゆっくりと閉じていく。初紀が目を閉じ終えた瞬間に零れた涙が、日の光で反射して……凄く綺麗だった。

「……」

 初紀は、証が欲しいよう見えた。
 いや、俺が……そうしたいから、そういう風に見えたのかもしれない。
 これが初めてじゃねぇのかもしれねーけど、……お互いの気持ちが通じて、こういうコトをするのは初めてだから。

 だから、俺は……初紀の頭に手を添えて―――

「ん……っ」

 お互いに緊張してて、どっちの震えなのか分からないけど、少し初紀の身体が強張ったのは分かる。
 ……ヤバい。
 今、俺……すっげぇ緊張してる。コイツと喧嘩した時でも、こんなビクついたことなんかなかったのに。

「初紀……っ!」
「………っ」

 上手く出来るかはわかんねぇけど……いや、そんなんじゃねぇよな。
 背伸びなんかしてる場合じゃねぇだろ!
 俺は、意を決して目を閉じ……ゆっくりと、初紀の唇に―――――。

 とくん。

 とくん、とくん。

 ……どくん。




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