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YOU、恥ずかしがってないで小説投下しちゃいなYO!
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耳を澄ませる……
獲物までの距離は30……20……10―――!
どさっ、という音と共に木々に留まっていた鳥達は飛び立って、その頃になってようやく俺は茂みから身を乗り出した。
手にはハンマー。落とし穴の中の獲物に向かって、振り下ろす。
この感触は何度味わっても慣れないもので、それでも俺は繰り返しそれを振り下ろした。
体毛は類人猿のように生え、足の裏の皮は分厚くなり、爪は鋭く尖っている。それが俺。
これで髪を伸ばしっぱなしにすれば完璧に歴史の教科書によく載っている彼等だけど、欝陶しいので短くはしてある。
獲物を抱え上げると、家へと持ち帰る。
幸いな事に、家はすぐ近くだった。少し崖を降った所にある横穴。それが今の俺の住家。
パチパチと薪が弾け飛ぶ。この暮らしはもう何年目だろうか。
我ながら変に逞しい自分を呪ってやりたい。
でも、ここもこれでいて中々快適な暮らしを……いや、本当は戻りたい。けど、今の俺じゃ皆を驚かせるだけだ。
俺だって、まだ見ぬ家族に迷惑はかけたくはない。
こんな時、少しだけ故郷が恋しくなる。
毎週欠かさず見ていたテレビ。騒がしい友達。母さんが作る美味しいご飯……
俺を包んでいた暖かいものを思い出して、空を見上げる。
この空の下、確かにあの世界はあったのだ。
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