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日本茶掲示板同窓会

78キラーカーン:2017/06/10(土) 01:00:23
6.2. 我が国の状況(「橋下現象」-「首長と議会との対立」)
6.2.1. 我が国の政治制度
6.2.1.1. 総説
 我が国の政治制度は、国家レベルでは議院内閣制、地方自治体レベルでは二元代表制(≒大統領制)をとっている。
国会議員選挙制度については、古くは鳩山一郎内閣で検討された小選挙区制をはじめ、いろいろ議論もされており、また、実際に変更もされてきた。しかし、地方自治体レベルでの二元代表制の特性については、これまで我が国ではあまり意識されることはなかった。

 当選者が一人という大統領(首長)選挙では「反○○」という「単一争点」による一点突破で当選する「改革派首長」が往々にして誕生する。また、小選挙区制においては、「風」によって地滑り的勝利(敗北)が発生する。

 しかし、小選挙区制が定着するにつれ、国政レベルでは小泉首相のような「敵を作り出し」、「敵か味方か」という踏み絵を迫る(1ビット脳的)政治家の人気が高まってきた。その「1ビット脳的政治」の影響は地方政治にまで及ぶようになった。地方知事隊は、戦後一貫して二元代表制であったため、制度上「1ビット脳的政治」との親和性が高い。これまでは、国政レベルが中選挙区制に基づく議院内閣制であったことと、地方政治レベルでも「相乗り知事」により「1ビット脳的政治」、ひいては二元代表制による悪影響を緩和していた。しかし、国政レベルで「1ビット脳的政治」が猛威を振るうと、二元代表制を採る地方自治体にそれを押しとどめる術は事実上なかった。

 その結果、議員の集合体である議会よりも公選による独任制(一人しか当選者が出ない)という「究極の小選挙区制」の勝者である首長への期待が高ってきた。首長選挙では、まずは「無党派」次いで「改革派」といわれる首長を輩出するようになった。このような首長は議会との対決姿勢をとる傾向があり、その結果、議会と対立して自治体の統治が停滞するという(大統領制における)分割政府の弊害が我が国においても認識されつつあるのが最近の情勢でもある。


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