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日本茶掲示板同窓会
40
:
キラーカーン
:2017/03/18(土) 00:19:21
5.2.5. 毎日新聞連載「ネット君臨」事件
これまでに述べたような、ネット言論に対するマスコミ側の反発の一応の到達点とされるのが、毎日新聞で2007年元旦から始まった連載「ネット君臨」であった。
内容はネットの負の側面を取り上げるものであり、ネット言論の拡散・普及に対してマスコミ側から警鐘を鳴らすものであった。このような、「反ネット」的論調について話題を呼んだが、ネット上で話題になったのは、連載第一回の記事を巡っての「匿名・実名論争」と「がんだるふ」氏に対する取材方法であった 。
当時、毎日新聞では、「まいまいくらぶ」というブログ形式のコンテンツがあり、会員登録をした読者から投稿されたコメントも掲載されるようになっていた(筆者は会員登録をしていなかったが、コメントの閲覧は可能であった。コメントの閲覧のみであれば、会員登録を行わなくても可能であった模様)。また、「まいまいクラブ」にも「ネット君臨」の記事が掲載(転載)されていたことから、「まいまいクラブ」のコメント欄でも議論が行われていた。
「がんだるふ」氏に対する毎日新聞側の取材状況については、「まいまいクラブ」の該当記事のコメント欄に、直接、「がんだるふ」氏本人からコメントが寄せられた 。その概要は次の通りであったとされている。
「がんだるふ」氏は、所謂「募金詐欺」の問題で、募金主が「事実無根」の誹謗中傷にされているという視点での毎日新聞からの取材を受けた。本記事で問題となったのはであったその中で、記者が「匿名は卑怯」という方向性で記事を編集するための現地を得るための取材という意図が明白であったと「がんだるふ」氏は認識した。そのため、記者に現地を取られないよう言葉を選びながら、教師が生徒に講義するように説明した 。結果として、「がんだるふ」氏の努力は、既に確定している「筋書き」に当てはめるための才良探しであった記者の取材の前には何の意味も持たなかった。
「5.2.3 従来の言論空間の対比」でも述べたが、ネットにおける「匿名・実名論争」は、我が国のインターネット文化を語る上で古くて新しい問題である。「2ちゃんねる」をはじめとする掲示板文化に代表される我が国のインターネット文化はこの匿名性とともに発展してきたともいっても過言ではない。それは、他国に比べて「プライバシー」の保護に鈍感な社会風土によるところが大きい。また、現実社会においても「政治と野球の話はするな」という箴言が戦後長く言われてきたことからも、このような政治(社会問題)に対して市井の人々「実名」で発言することのリスクが大きい。
「ネット君臨」ひいては毎日新聞の幹部は、そのような社会的背景を考慮せず、記者という「実名」で社会問題を論ずることが許されている立場に依拠して、その優位を最大限に活用するために、只管「匿名は卑怯」という言説に固執していたということが読み取れた。そのような旧来のマスコミ人としての振る舞いがネット民の不興を買った。
インターネットにおける「匿名・実名論争」は、旧来のマスコミ像とそのアンチテーゼとしての我が国のインターネット文化の特徴を巡る議論として、今後もいろいろな形で続いていくのであろう。
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