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日本茶掲示板同窓会

159キラーカーン:2017/12/24(日) 01:46:33
6.3.2.3.4. ハイダー離党後の自由党の復活
 2006年総選挙の結果、社民党が68議席、国民党が66を獲得し、第一党の社民党と第二党の国民党との大連立が復活した(自由党は21議席)。ハイダー氏による内紛の結果、連立与党から転落した自由党であったが、自由党はハイダー氏の「未来同盟」を尻目に2002年総選挙から3議席増の21議席を確保し、党勢を維持した。

 大連立復活後、与党第二党の国民党の中には大連立に対する不満が高まり、国民党の要求に応える形で2008年に総選挙が行われた。社民党が第一党を死守したが、社民、国民両党が議席を減らし、自由党と自由党分派であるハイダー氏の「未来同盟」が議席を伸ばした(社民党57、国民党51、自由党34、未来同盟21)。

 結局、社民党主導の大連立という「元の鞘」に収まったが、社民、国民両党とも議席を減らすという辛勝でもあった。二大政党が伸び悩む一方、自由党と未来同盟の合計が51議席と国民党の獲得議席数を超えた。

 その後、2013年の総選挙では、社民党52、国民党47、自由党40と事実上、三党鼎立状態となった。

 この選挙結果を背景に、自由党はいくつかの州政府では連立与党となっている。また、シュトラッヘ自由党党首は穏健路線を選択し、党内の右派を切り捨てた。その結果もあってか、2016年の大統領選挙では、同党のホーファー候補が第一回投票で第一位となった(決選投票で緑の党のファン・デア・ベレン候補に敗北)。

 このように、自由党は社民党及び国民党に次ぐ第三党の地位を確実にしつつあり、また、2016年の大統領選挙では二大政党以外の候補者が決選投票に進出したことで、オーストリアの二大政党制も岐路に立っている。

 「極右」国民党は、オーストリア政治の中で確固たる地位を占めているという意味では、欧州各国において最も成功した「ネトウヨ政党」といえるかもしれない。


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