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日本茶掲示板同窓会

135キラーカーン:2017/10/26(木) 00:30:57
6.3.1.4.2. 「NF(国民戦線)」に次はあるのか

 2017年の大統領選挙第一回投票では上位(有力)4名が支持率20%前後で争うという混戦となり、決選投票の顔ぶれさえ予想困難であった。しかしながら決選投票進出者は、事前の世論調査で僅差ながら上位であった、独立系(右派)のマクロン氏と国民戦線のマリーヌ・ルペン氏となった。その点では、激戦だったとはいえ、世論調査通りの「順当」な結果であった。

 国民戦線は2002年の大統領選以来の決選投票進出となった。2002年の大統領選では国民戦線は決選投票でも票の上積みができず(得票率は第一回投票から微増16.86%⇒17.19%)、決選投票に進出したことに意義があるという結果でしかなかった。

 しかし、2017年の大統領選挙では得票率を1.5倍以上に増やしており(21%⇒35%)、15年前に比べて国民戦線への拒否感は薄れているとみられる。国民戦線も人種差別主義的言動が目立った初代のジャン・マリー・ルペン氏から、二代目党首のマリーヌ・ルペン女史になってから、従来の人種差別的な政策ではなく、「フランス及びフランス国民ひいては欧州民主主義を防衛するための移民制限」という欧州の価値観防衛を前面に出している効果が表れていると見られる 。

 したがって、ルペン女史が共和党及び社会党という二大勢力を破り、決選投票に進出したという選挙結果は国民戦線にとって「次の大統領選」或いは国民議会選挙につながる敗北であったとみることができる。しかし、「反NF大同盟」に対抗できる切り札がなければ、マクロン新大統領が5年間の任期で結果を出せず国民戦線以外の選択肢が無くなったとしても、決選投票で勝利するには今のままでは不可能ということも予感させる。


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