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巷では、あまり話題になっていない口蹄疫の大流行について
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:
キラーカーン
:2010/06/15(火) 22:56:53
ここまでが口蹄疫問題に対する本論であり、ここから、「法律で決まっている」ということと、「感情論」という派生的な問題に対する補足的な検討です。
システム工学的に言えば、法律は社会という「OS」に対応した 「『不完全』なプログラミング言語」です。なぜ、「不完全」かといえば、法律には 「解釈」 という行為が欠かすことが出来ませんし、その解釈にも一定の幅があるからです。つまり、法律の文言では 「全て」 の事象について、「○」か「×」かが一義的に決定できない。
言い換えれば、法律の文言それ自身には
1 この法律の対象となる範囲か否か
2 この法律の対象であったとしても、白か黒か判別できない
という二重の 「グレー」 の領域があるということです。
いわゆるプログラミング言語ではそういう 「グレー」 の領域が存在することは許されません。プログラムの対象となる業務範囲が一義的に確定され、その範囲内の 「全て」 の事象について、「0」か「1」で振り分けなければいけません。 「0.5」 というのはありえない(仮に存在する場合、桁数を増やして「0.5」も「0」と「1」で表現する)のです。これがデジタルの世界では全ての事象は「0」と「1」で表記できるということの意味です(上述のように、「0」と「1」の2通りでは足りなければ、桁数を増やして対応します(2桁なら4通りまで対応できます。)。この「桁数」を「ビット」といいます)。
閑話休題、阪神大震災の例と口蹄疫の例で言えば
1 法律で定められていない「助言」を 「積極的」 にすべしと判断(阪神大震災)
2 法律で定められていない「助言」を行わなくても 「問題がない」 と判断(口蹄疫)
という違いです。そして、今回の事案において、農水省ひいては民主党政府は後者を選択したのです。
阪神大震災のときは積極策に打って出て、今回の口蹄疫のときは消極策に留まりました。その 「グレー」 の領域、言い換えれば、法律の次元ではなく政治家としての判断が問われる領域の問題に対して、どのように対応するのかということについては、法律の次元を超えて、その判断に迫られる人の思想・信条、もっと言えば 「正義感」 という 「感情」、「意思」 の領域の問題となります。その端的な例が、憲法9条と自衛隊の問題です。ということで、憲法9条論争の例を見るように、法律の解釈論争は 「神学論争」 になりやすいのです。身もふたもない言い方をすれば、法律の解釈論争とは
自らの正義感という「感情」(「意思」)を法律学の領域、法律学のルールで戦わせる (特殊な)「感情論」の議論
にしか過ぎないということだと個人的見解として思っています。
したがって、法律の解釈・運用(ひいては「法治行政」)の観点から言う 「政治主導」 とは
法律の文言上「グレー」の部分について、政治家はその意思を示し、その妥当性を常に社会、国民に問い続け、判定され続ける。そして、その 政治家の「意思」 は、基本的に結果によってその妥当性を国民によって判定され、最終的には選挙の洗礼を受ける(命題A)。
ということだと思っています。
そして、命題Aの発展系として「グレー」の部分について意思を示す資格があるものは、国民に直接判断される資格のある人物、つまり、選挙の洗礼を受ける者(又はリコール対象官職の者)であるである。従って、「(選挙の洗礼を受けず、リコールされることもない)官僚にその種の判断をさせてはいけない」という命題 (命題B) も導き出されます。ただし、命題Bは命題Aの「裏」であるために、論理学上、命題Aが正しいからといって命題Bが正しいとは限りません。
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