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219
:
キラーカーン
:2015/07/26(日) 00:02:41
本日、本屋に寄ったところ、中公新書から大沼保昭氏の「歴史認識とは何か」
という新刊が店頭にありました。慰安婦基金の呼びかけ人でもあり、江川昭子氏が聞き手
ということもあり、サヨク系の内容かと思いましたら、大沼氏の知的誠実さ
が前面に出ていた「サヨク側」の反省の弁とも言える本でした(立ち読み程度ですが)
大沼氏は、慰安婦基金がマスコミの「批判」で事実上その功績が「無にされた」
ということに憤りを持っているようです。
また、「日本だけ」が常に謝罪を求められることに対する中韓への反発や
欧米諸国への反発にも理解を示しています
(その怒りが、「ヘイト」へ吸収されたことに落胆しています)
大沼氏は、基本的にリベラルであり、
わが国の謝罪と反省が今後の「世界標準」になる
との見解であり、わが国が「きちんと」謝罪と反省をすれば、世界は分かってくれる
という立場です。
と、ここまでが、同書の「中立的」な感想ですが、ここからが本題です
大沼氏は、慰安婦基金がマスコミのために「つぶされた」と述べていますが、
氏の「良心的」であろうとする心理的規制が強すぎるせいか、なぜ、
マスコミがそのような態度に出たかという原因分析がなされていません。
若しくは、その原因分析をすれば、「歴史認識論争」の無意味さが白日の下に晒される
ということを理解していたので敢えて触れなかったのかもしれませんが。
ある程度年齢のいっている我々は、「新編日本史」に代表される
歴史認識論争が昭和50年代から日本国内で行われたことを知っています
そのため、大沼氏も1990年代になって激しくなった「歴史認識論争」についても
「免疫」ができていたのかもしれません。
1990年代からの、「歴史認識論争」とは、
ソ連崩壊により、社会主義に替わる「旗印」をでっち上げるための
歴史学会やマスコミが行った 「生 き 残 り の た め の あ が き」
というものでした。
それは、歴史認識論争の「本丸」である慰安婦問題が1990年代になって
「突如」噴出したことに現れています
(慰安婦問題が1990頃から本格化したというのは、この問題に関わった人々の
「共通認識」といっても良いくらいの「定説」です)
そのため、マスコミやサヨクにとって慰安婦問題は「解 決 し て は 困 る」
問題だったのです。そのため、日本に対し、解決不可能な難題を突きつける
あるいは、解決しても、問題を蒸し返して、更なる要求を突きつける
という「無間地獄」に陥らせることが必要だったのです。
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