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国籍法改正問題

13キラーカーン:2009/04/15(水) 21:27:36
 余談ですが、現在では、「匿名性」の議論に隠れてしまっていますが、議論系掲示板では「ダブハン」をどうするかという問題がありました(潜在的には現在でも存在します)。ここでは「ダブハン」を「実態上は同一個人であるが、場合によって、同一の場で複数のIDを使い分けることにより、事実上複数の人間であるかのように振舞うこと」と定義します。この周辺領域では「架空人格」(例:ネカマ)というものもあります。
 
 議論系掲示板の一般論として、「ダブハン」は「倫理上」よくないこととされていました。(本ブログにおいてダミーとはいえメアドの記入を義務付けているのはその名残でしょう)。中には、プロレス界のように「ダブハン」を認める(例:「武藤敬司」と「グレートムタ」)という社会もありますので、その意味で「ダブハン」は非自然犯かもしれません。なぜ「ダブハン」がよくないかという理由で現時点において一番納得できるものといえば、

「ダブハン」は掲示板参加者(及び閲覧者(ROM))のID(ハンドルネーム)及びそのIDに付属して発言された内容に対する期待と信頼を裏切る非倫理的行為であるから許されない(ここから、「匿名」で行われる議論は信頼できるのかという「ネット論壇」をめぐる議論に発展する)

というものです。ID(パスポート)の偽造(詐称)による不法滞在は、何らかの社会集団(国家、会社、地域共同体等々)の存在を前提とする意味で非自然犯に該当する(「ダブハン」が承認されている限りそれは「偽造(詐称)」ではない)かもしれないが、人は社会集団に全く属さないということは事実上不可能であるから、結局、「非自然犯であるが自然犯として扱うこともできる」という状況になっています。

ここで、両親と娘さんとの待遇の差になって現れてくるわけです。娘さんが日本で出生したことについて、娘さん本人に何の責任もありません(胎児が自分の出生地を選択できるわけがない)。そして、平穏無事に13年間暮らしてきました。だからこそ、両親と離れて暮らすという不利益を甘受しても娘さんが希望するのであれば在留特別許可を出すという法務省の決定自身についての反対意見は管見の限り殆どありません

(「在特会」と他の人との最大の差異はここに存在すると思います。「在特会」はその会の目的(在日韓国朝鮮人即時強制退去論)上、在日韓国朝鮮人2世以下の世代(不法入国者の子孫という意味で娘さんと同じ)を主な対象とせざるを得ません。その観点からすれば、娘さん(仮想在日韓国朝鮮人2世)も即時強制退去という結論に至ることは容易に推測できます。他の人はそこまで踏み込めない)

 娘さんの処遇と両親の処遇を「不可分一体」であるとして、「騒動を仕掛けた」支援者の手法は問題だと思います。「祭り」化したという意味では成功したのでしょうが、同時に反作用も呼び込んでしまう結果となりました。騒動をしかけた瞬間に、娘さんを隠れ蓑にして、両親の罪を不問に付すのかという問題に加えて、「(海外への)単身赴任」という日本でよくある事例との比較まで問題が拡散され、説得力が一気に減じたと思います。

確かに、騒動が起きないと物事が動かないというのは一面の真実だと思いますので、一家の支援者側も反対側も自分の側にとって「都合の良い」騒動を起こすために努力しているのでしょう。そして、結果は両者の「痛み分け」に終わったわけです。


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