したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

小沢民主党は加藤憲政会のように「苦節十年」となるか

41キラーカーン:2009/06/26(金) 23:24:16
4 独国
 敗戦による断絶があるため、エアハルト、ブラント、キージンガーの3人はそろって1946年からの政治家生活のスタート(これは伊国にも該当する)のため、データとしてはやや例外として扱った方がいいかもしれない。しかし、経験年数は連邦議会当選後おおよそ15〜20年の範囲に揃っています。アデナウアーだけが、戦前からの政治家経験を持っており、市長就任後31年目での首相(初代西独首相のため、連邦議会議員経験はなし)となっています。アデナウアーがある程度の長期政権となったため、敗戦直後に政治家デビューした人々が相応の経験を積んで連邦首相になることが可能となったため、伊国ほど、短い経験年数で連邦首相に就任することはありませんでした。
 例外は、コール首相で、党首になってから連邦議会議員となっています。もっとも、その前に党の地方代表、州首相など地方政治家経験が豊富で、市議会議員から23年で首相まで上り詰めています。
 これは、連邦制で地方での政治経験も重要視されるというドイツの政治風土のためかもしれません(東独出身のメルケル現首相を除いて、歴代首相は州首相、州大臣、市長のいずれかの職を経験しています)。

5 仏国
 ド・ゴールを除く第5共和制の大統領にサンプルを絞ったため、サンプル数が少なく、傾向がつかみにくい。強いて傾向らしきものを言えば、

保守本流=20年弱
(ジスカールデスタン:18年
 サルコジ:19年
 ポンピドゥー11年(議員経験はなく、銀行頭取→大臣→大統領))、
保守傍流=25年前後(シラク:28年)
革新陣営=30年以上(ミッテラン:35年)

となるかもしれません。
 しかし、ミッテランの35年というのは、革新陣営(社会党)で、かつ、第4共和制からも活躍していた政治家という合わせ技と思われます。

6 伊国
 まず、敗戦による断絶のため、戦後の政治家のスタートは1946年の憲法評議会議員になります。これは、敗戦直後の西独と同様ですが、西独のアデナウアーに対応する存在がいないため、戦後直後は必然的に政治家経験年数が少なくなります。このため、1950年代までの首相就任者は政治家経験10年未満で首相についています。
 キリスト教民主党(DC)の永久与党第1党体制による政権たらいまわし状態と(欧州最強とも言われた)永久野党のイタリア共産党との対立構造という意味では日本の自民党の1党優位体制と一番似ている国かもしれません。1990年代になって、共産主義の崩壊と汚職事件によって、従来の政治構造が崩壊し、政党構造も大幅に変革されています。
 1990年代以前では、上述のように、敗戦後の時間経過につれ、経験年数も上昇し、1960年代での首相初任経験年数は15年を超え、おおむね20年前後になってきました(また、伊国では首相に返り咲く人が多いため、再任を含めた平均経験年数はより長くなります)。ただし、DC以外の首相(スパドリニ、クラクシ)は10年未満の経験年数で首相に就任しています。イタリアのDCでは日本のような「年功序列たらい回し」的な要素が大きいようです。
 しかし、1990年以降、この状況が一変します。冷戦の崩壊によるイタリア共産党の崩壊、汚職事件によるDCをはじめとする連立与党の崩壊によって、自民党の派閥連合政権にも似た伊国の政権構造が崩壊したのです。非議員の首相2人(ディーニ、チャンピ)を挟んで、左右の(緩やかな)2大政党制移行した後は、国会議員の経験年数はダレーマ首相の11年が最長で、ベルルスコーニ首相に至っては、自身が設立した政党(連合)から出馬して初当選で首相に就任しています(プローディ首相は地方政界で30年以上の経験があるので、他の国会議員経験0の首相(ディーニ、チャンピ、ベルルスコーニ)と一緒にしては酷かもしれません)。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板