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日中関係の問題点と将来
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中国留学経験者ぼうぼう
:2006/01/30(月) 20:25:51
木菟さま
今思い返すと、中国での対日感情は1980年代、あるいは1990年代前半でさえ「古きよき」時代であったように思えてきます。同時に、その時期のほうが、一皮向くと、実体験や、せいぜい両親の経験といったごく身近な人からの見聞、といった生々しい、それだけに多様性を持った話が出てきたようにも存じます。日本人が実際に住んでいて付き合いがあったり、日本語教育が行われたりした地域では、とても一言では言い表せないような、愛憎半ばする(もちろん、その程度は人により、地域により異なるわけですが)対日感情があったようですから。北朝鮮問題で注目されるようになった最近は知りませんが、それ以前は延辺あたりで日本人と分かるとお年寄りが嬉しそうに、日本ではめったに聞かなくなったような丁寧な日本語で話しかけてくれることもありました。また、南部では、駐屯していた日本軍よりも、彼らとトラブルを起こして巻き添えを食らわせた隣村のやつらが許せない、という感情が今も尾を引いて、何かと対立している村がある、という話も聞いたことがあります。
1990年代後半は、日本嫌いの江沢民が政権を握っていたせいもあるでしょうが、中国の経済発展が国有企業を中心に行き詰って「下崗(レイオフ、事実上の解雇)」が多発していた時期でしたね。今の反日に直接つながる種は、それ以前の失政を隠すため以上に、この時期の経済的な不満を外に向ける意図で播かれたもののようにも思います。次第に間接体験化していくことで、単純化された理解になっていくのも不自然なことではありませんし。私の周囲にいた中国人たちからは想像しがたいのですが、留学生さんのような単純な対日理解が両極端の一典型なのかな、とは思います。因みに、もう一方の極端が哈日族(中国語圏の日本オタク)です。
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