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雑談スレッド
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>>963
je2bwmさん、こんばんは。
>この2行目の、「tRNAのような構造機能」というところがよく
>わからないのです。英語ではほぼ同じ structural functions と
>いう語句がその後にも でてくるのですが、そちらではリボソームの
>形を今ある形にするためにタンパク質は役立っているという意味でし
>た。しかし、このtRNAの場合はどうもその意味とは違うような気が
>するので、訳に困っています。
RNAの説明としてmRNAがあり、tRNAがあり、rRNAがあるという説明をこの一文で行っているものと私は理解しています。「tRNAのような構造機能」とは、tRNAにコドンを認識するアームなど非常に特徴ある機能を持つ構造が見られることを示唆しているものと思われます。
tRNAはRNA単体でありポリペプチド鎖(一次構造)合成の運搬機能として、リボソームはrRNAと蛋白質の複合体であり蛋白質(高次構造)合成の触媒機能として、tRNAの構造機能とrRNAの構造機能は同じRNA(リボ核酸としての物質)ながら異なるという点です。
>「miRNA」といったら、ほとんど?の場合あるいは必然的に
>ジャンクDNAから転写されてできるものを呼ぶのだ、ということ
>が暗黙の仮定というか、この分野を知っている人の常識として
>説明の行間にあるということでしょうか。
>(Descriptionを読むオーディエンスがどんな人たちなのか、
> 書き手にとって曖昧になっている?)
そうですねぇ。「miRNA」はジャンクDNAから転写されてできる一部のものである、という前提で記されていますよね。私が理解するに、原文著者の方はオーディエンスに対して「基本的な知識があって読んでほしい」と思っているものと。そう行間が読み取れます。
分子生物学の世界は、人工多能性幹細胞然り新たな事象の発見が今後も限りなく続く分野でもあり、半ば仮説で動く学問でもあります。今日の常識が明日の非常識となることなどざらにあるのです。けっしてニュートン力学のような確立された学問ではありません。体系化されていない学問ゆえに専任化された教育職者も少ないこともあり、研究者側が敢えて大きな手間の生ずる一般オーディエンス向け基本事象の説明を端折ってしまう傾向にあります。原文著者の方が意地悪なのではない、もはやこの分子生物学自体が一般オーディエンスに対する説明を困難にするなど意地悪になっているのです。
白色LEDがどのような原理で点灯しているのかわからなくとも私たちが意識せず恩恵を受けているように、分子生物学についてももはや立派なブラックボックス化分野といえましょう。('-'*)
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