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S科魂!

355KAITさん:2009/08/24(月) 00:39:33
(2)流体中で自由落下する物体(固体)
  流体中での物体(固体)の落下運動を考える。このとき、Uを落下速度(流速ではない)とする。物体(固体)は重力、抗力、及び浮力を受けるので運動方程式は次のようになる。

  m(dU/dt)=mg−ρgV−CDρU2S/2 (2)

ところで、レイノルズ数が非常に小さく、抗力が速度に比例する領域では、粘性の影響が強く、慣性力は粘性力に比べて無視できる。これをストークス近似と呼ぶ。ストークス近似が成り立つとき(Re<1のとき)、抗力係数は次式で表される。

  CD=K/Re (ストークス近似)                     (3)

ここで、Kは物体の形状によって定まる定数である。したがって、もし、Re<1ならば、式(3)を式(2)に代入して両辺をmでわれば、

 dU/dt=(1−ρV/m)g−(KρU2S)/(Re2m) (4)

Re= LU/νより、

 dU/dt=(1−ρV/m)g−(KρνUS)/(2mL) (5)

a=(KρνS)/(2mL), b=(1−ρV/m)gとおけば、

 dU/dt=b−aU=−a(U−b/a) (6)

両辺を(U−b/a)で割りtで積分すれば、

 ∫[1/(U−b/a)]dU/dt・dt=−a∫dt
∫[1/(U−b/a)]dU=−at+C1
log(U−b/a)+C2=−at+C1
log(U−b/a)=−at+C3

ここで、初期条件U|t=0 =0 より、C3=log(−b/a)であるから

log(U−b/a)=−at+ log(−b/a)
log[(U−b/a)/(−b/a)]=−at
(U−b/a)/(−b/a)= e−at
U=b/a−(b/a) e−at
U= b/a(1−e−at)                        (7)

となり、速度Uが求まる。

(3) 流体中で自由落下する球
  球を例にとると、球の直径をdとして、レイノルズ数と基準面積はそれぞれ、

  Re=Ud/ν                          (8)
  S=πd2/4  (9)

となる。
 図2において、低レイノルズ数域でCDが直線的に下がっている所(Re<1)では抗力FDは速度Uに比例し、2×103〜2×105でCDがほぼ一定の所では抗力FDは速度の二乗U2に比例している。レイノルズ数が十分に小さく、ストークス近似が成り立つとき(Re<1)、球の抗力係数は式(3)でKが24となり、

  CD=24/Re   (球、ストークス近似)            (10)  

今、図3のように、密度ρの流体中を密度ρsで直径dの固体の球が落下するときの運動を考えると、運動方程式は式(2)のようになる。
 ここで、mは球の質量を表し、m=ρSπd3/6、Vsは球の体積を表し、V=πd3/6となる。Re<1として、ストークス近似を用いれば式(9)(10)を式(2)に代入して整理すると、
                    
 dU/dt=[1−(Vs/m)ρ]g−[(24/Re)(S/m)(ρU2/2)]
       ①          ②
①→[(πd3/6)/(ρsπd3/6)] ②→[(πd2/4)/(ρsπd3/6)]

dU/dt=(1−ρ/ρs)g−[(24/Re)(3/2ρsd) (ρU2/2)]

Re=Ud/νより、

dU/dt=(1−ρ/ρs)g−[(18ρν)/(ρsd2)]U           (11)

a=[(18ρν)/(ρsd2)]、b=(1−ρ/ρs)gとおけば、

  dU/dt=b−aU=−a(U−b/a)                 (6)

356KAITさん:2009/08/24(月) 00:40:25
となり、(2)のAと同じように解けば、

  U= b/a(1−e−at)                       (7)

が得られる。ここで t→∞ のとき、式(7)は

  U= b/a(1−e−at) → b/a

となるので、

  U∞= b/a

であり、U∞は終端速度と呼ばれ、十分時間が経過した後の速度の収束値を表している。
また、

U∞= b/a=(1−ρ/ρs)g/[(18ρν)/(ρsd2)]=(ρs−ρ)[(g d2)/(18ρν)]
=(ρs/ρ−1)[( g d2)/(18ν)]=[ (g d2)/(18ν)] (ρs/ρ−1) (12)

である。
(4)液体Lqの密度の測定(図4参照)
 M1を求めるときの上皿天秤のモーメントの釣合いから(浮力も考慮して)

  Mbg−ρaVbg=M1g−ρaV1g (13)
Mb−ρaVb=M1−ρaV1 (14)

同様にM2 、M3を求めるときの上皿天秤のモーメントの釣合いから(浮力も考慮して)

Mbg+ρwVGg−ρaVbg−ρaVGg=M2g−ρaV2g (15)
Mb−ρaVb+(ρw−ρa)VG=M2−ρaV2 (16)
Mbg+ρGVGg−ρaVbg−ρaVGg=M3g−ρaV3g (17)
Mb−ρaVb+(ρG−ρa)VG=M3−ρaV3 (18)

Vk(k=1,2,3)を、Mk(k=1,2,3)と分銅の密度:ρweで表すと、

Vk= Mk/ρwe(k=1,2,3) (19)

式(13)、式(18)を式(15)、式(17)に代入して整理すると、

(ρw−ρa) VG=(M2−M1)(1−(ρa/ρwe)) (20)
(ρG−ρa) VG=(M3−M1) (1−(ρa/ρwe)) (21)

これから、ρGを求めると、

  ρG=((M3−M1) /(M2−M1)) (ρw−ρa)+ρa (22)

(5)球の密度の測定(図4参照)
M13 ,M14を求めるときの上皿天秤のモーメントの釣合いから(浮力も考慮して)

Mbg+ρsVsg−ρaVbg−ρaVsg=M13g−ρaV13g           (23)
  Mb−ρaVb+(ρs−ρa)Vs=M13−ρaV13 (24)
Mbg+ρsVsg+ρw(VG−Vs)g−ρaVbg
−ρaVGg−ρw(VG−Vs)g=M14g−ρaV14g (25)
  Mb−ρaVb +(ρs−ρa)Vs + (ρw−ρa) (VG−Vs) =M14−ρaV14    (26)

Vk(k=1,2,13,14)を、Mk(k=1,2,13,14)と分銅の密度:ρweで表すと、

Vk= Mk/ρwe(k=1,2,13,14) (27)

式(14)、式(27)を式(16)、式(24) 、式(26)に代入して整理すると、

  (ρs−ρa) Vs=(M13−M1) (1−(ρa/ρwe)) (28)
  (ρs−ρw) Vs +(ρs−ρa) VG=(M14−M1) (1−(ρa/ρwe)) (29)

式(20)と式(28)をVsについて解いたものを、式(29)に代入して整理すると、

  (ρs−ρw) (M13−M1) = (ρs−ρa) (M14−M2) (30)

式(30)から、ρsを求めると、

  ρs=(M13−M1)/( (M13−M1)−(M14−M2) ) (ρw−ρa) +ρa (31)

357KAITさん:2009/12/12(土) 17:18:36
●橋研ってどうなの?来年入れるかなぁ

358KAITさん:2014/12/10(水) 11:17:50
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