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政治学

288ハンタカチ王子:2011/01/30(日) 20:51:31
とりあえず、オレが去年書いたものを参考としてあげとくから、あとは好き
にしてくれ。ちなみに、オレはこれでSだった。

 ①「政党システム」と「政策」
 戦後の日本政治における意思決定システムについて、「政党システム」と
「政策」と関連させて以下に述べていく。
              ↓
 政治における意思決定システムとは、公共利益の形成を行うことである。
すなわち、その時の時代状況を的確に読み取った上で、国民にとって一番
利益となることを取捨選択することを意味する。その点で意思決定システ
ムは、国民が自らの手で主体的に政治を行っていく民主主義に資するもの
なのである。
              ↓
 そして、そのような意思決定システムを形成・運用していくのが政党で
ある。政党とは、社会の様々な利益を政策決定や行政執行へと結びつける
役割を担っており、統一的国家意思の形成に資するものである。政党は、
それぞれ自らの政策を主張し他の党との政策対立軸を明確に示すことで、
国民の政治決定に大きく影響をする。
              ↓
 しかし、先に述べたような公共利益を形成しようとすると、政党は広範
な利益を実現させるために、自らの主義・主張を曖昧なものとしてしまう。
そしてそのような包括政党化が行き過ぎてしまうと、政策対立軸や政権交
代可能性といったものが失われ、ひいては国民の政治的関心も低下してし
まう危険性がある。そうすると、意思決定システムは閉鎖的なものとなり、
特定の利益集団のためのものとなってしまう。そもそも、包括政党化は高
度成長期における豊富な財源の存在を背景に誕生したものである。しかし、
財源がなければただの「総論賛成、各論反対」でしかなくなってしまい、
こと財政状況の厳しい現代においてはもはや成立し得ないものとなっている。このような時代の下で、従来までの包括政党化を基礎とした意思決定システムを、いかにして現代にあったものにするか、言い換えれば意思決定システムの機能不全をいかにして解消するかが問題となる。
              ↓
 この問題を解決するにあたり重要なのは、単に包括政党化をしなければ
済むというのではないという点である。現代においては、単一の政策を争
点としたのでは幅広い支持を得ることはできず、公共利益の形成にはつな
がらない。問題は包括政党化したとしても、自らの存在意義をどのように
確保し、いかにして主張していくかにある。そしてその方法としては、や
はり国民に対し政策対立軸を明確に示すことが必要不可欠であると考える。
そのためには、国民にとって今何が重要で何が重要でないかを取捨選択す
る力が必要となり、そうした分類を経た上で、特定の利益集団にとらわれ
ることなく、本当に今必要なことだけに絞って大胆に政策転換を行うこと
が、現代にあった意思決定システムを構築する一つの方法だと考えるので
ある。
                               以上


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