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オスマン語スレッド

4セラニク・ユスキュブ線:2004/12/25(土) 11:09
手持ち情報はわずかですが、オスマン語に親しむための素材など、さしあたり述べてみましょう。
まず、「原文+transliteration+現代トルコ語訳+英訳」という理想的な4段組構成の本として、
 Pîrî Reis, "Kitab-i Bahriye" Istanbul Research Center, 1988
があります(古くて恐縮です)。
オスマン帝国の海軍提督が叙述した地中海の水路誌で、海や旅が好きな方におすすめ。
左頁に写真復元されている原書も、芸術的なまでの美しさです。

それから、帝国全土を見て回った17世紀の著名な旅行家Evliya Çelebiの行程記
 "Evliya Çelebi Seyahatnamesi" Yapi Kredi Yayinlari
も、非常に楽しめそうです。

次いで、古典詩ですが、
 Walter Andrews, "Ottoman Lyric Poetry. An Anthology" Univ. Texas, 1997
には、transliterationも附されているので、ご興味ある方はどうぞ。
ただ、私はこの手の抒情詩が苦手です(本歌取り風のマンネリズムというと云いすぎですが)。
内心の感情を歌ったものではなく、もっと単純に当時の都市などの情景を味わいたいという方には、たぶん
 Ahmet Emin Atasoy, "XV. Yüzyildan Bugüne Rumeli Motifli Türk Siiri Antolojisi" Asa Kitabevi, 2001.
などの方がよさそうです(まだ注文して届いていないので現物は見ていませんが)。

最後に、オスマン帝国宰相列伝。
 Osmanzade Ta'ib Ahmed, "Hadikat ül-vüzera (Der Garten der Wesire)" Robischon, 1969.
ファクシミリ版の原文のみなので、初学者の私には到底歯が立ちませんが、二次文献によく引用されているのを見る限り、実に面白そうです。
岩波文庫あたりで出してくれればかなり売れるのではと思いますが。


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