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アラブ・中東の映画

35さーひぶ。:2005/03/20(日) 23:03:02
>>34の続き)
〔長編〕
『テロリズムとケバブ』(الإرهاب والكباب)
エジプトの喜劇俳優アーデル・イマーム(عادل إمام)が主演の1992年のエジ
プト映画。テロリズムを笑い飛ばす喜劇「ケバブムービー」です。

公務員のアハマドは、子供たちの転校の許可を申請するために合同庁舎へと向かう
が、長い行列に待たされ、申請窓口では担当役人が不在。窓口の部屋では女性職員
が私用長電話、男性職員が礼拝ばかりをひたすら続けている。このあと彼の妻と二
人の子供との家庭生活、カイロでの生活が描かれる。仕事をなんとか都合つけて再
び役所を訪れるが、担当者がまたおらず、言われるままに外務省からホテル群へと
さんざん探し回るが見つからず、窓口で職員二人と口論、男性職員と喧嘩みたいに
なり、なんと女性職員が警察に電話通報してしまう。
どういうわけか警官隊がやってきてアハマドたちともみ合いになり、偶然から警官
の銃を掴んでしまう。バン、バン。なぜかあわてて逃げさる警官隊。彼をテロリス
トと勘違いした合同官庁の人々はパニック状態になって逃げ去り、残された人々は
「人質」に。いつのまにかテロリストにされてしまった彼の元には、都会に不満の
青年、自殺志望の男、娼婦容疑の客引き女たちが次々と「味方」として加わってい
く。
庁舎は内務相指揮下の特殊部隊に包囲される。「一味」ははしご車で寄ってくる隊
員を消火用ホースの放水で撃退。建物に近づく部隊をガスボンベの投下で爆撃!!
アハマド、お前は『ダイ・ハード』(1988年)のジョン・マクレーン刑事かぁ(笑。
内務相とトランシーバーで交渉の末に彼らが要求したのは「ケバブ」。「ケバブじ
ゃなく、ケンタッキー・フライドチキンをあげよう」という内務相に対し「一味」
も「人質」たちも「カバブがいい」の一点で同調する。
政府に対し要求をするということになり、一味は何を要求しようかと考え悩む。
「内閣を解散しろ」等あれこれ無茶苦茶を言っているうちに、内務相はアハマドを
「テロリスト」ではなく「気ちがい男」としてニュースに流し、明朝までに人質解
放をしないと踏み込むと迫る。驚いたことにテレビニュースは「事件は解決」と報
道、明朝までに「解放」しないと「人質」ともども全員射殺される。もう後がない。
アハマドら「一味」は「人質」らの前で何でこんなことになってしまったかのいき
さつを話し合い出す・・・。
明朝、部隊が庁舎の前を取り囲む中で、「人質」たちが「解放」されてぞろぞろ出
てきて、通りへ向かう。内務相の前を緊張しながら通りすぎるアハマド。部隊がい
っせいに庁舎へなだれ込む。どこを探しても「テロリスト」なんかいない。合同庁
舎を感慨深げに振り返りながら悠然と去ってゆくアハマドであった。(映了)

『勝利への脱出』(1980年米映画)みたいな脱出テクニック(?)でした。
近代デモクラシーとともに西ヨーロッパ発祥であるにも拘らず、アラブに結びつけ
られてしまった感のある「テロリズム」をコメディとして描けるのは、アラブ映画ならでは。
現代エジプト社会の停滞と暗部、政府の腐敗などを痛烈に風刺しながら、テロリズム
なるものを思い切り笑いとばしています。ある意味で『ダイ・ハード』よりも傑作かも(^^)


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