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30
:
仁雛
:2006/03/10(金) 00:31:51
26>>名無晋書さん
いろいろなアプローチが可能かとは思います^^;
そしておすすめは?と聞かれても、「〜〜です」とは答えられないのが現実です。
まずはご自身でそれぞれの本を読まれて、たとえば「狐」であれば、両者で書かれ方が微妙に違っている、とか、この話はそっくりだ
とか、全然違う、というのを発見できるからです。その作業は、上のお二人が言われているように、まずご自身でするべきものだと僕も思います。
いろいろ読んで、発見できなかった、ということも往々にしてあるものですし。
ただ題材に「六朝志怪小説など」と「今昔物語」を使う、とのことですが、初めはもう少し絞った方がいいのかなと思います。
「今昔物語集」は成立年代があまりよく分かっていないらしいです。12c頃でしょうか。そうなると唐宋の伝奇がもう流入していることが考えられるので、六朝志怪小説よりも(それを受けてはいますが)唐宋の説話や伝奇との比較検討がより望ましいかと思います。
「今昔物語集」は「日本霊異記」(9c)とか「三宝絵詞」(10c仏教説話集)「本朝法華験記」(11c。中国の「法華験記」を参考)などから引き写したものだと考えられているので、六朝志怪小説と比較する対象としては「日本霊異記」がふさわしいかと思います。888年の藤原佐世「日本国見在書目録」(日本にある中国書の目録)には「捜神記」「捜神後記」「続斉諧記」「神仙伝」など六朝の志怪モノがあり、唐代のものは「朝野僉載」くらいです。なので、「日本霊異記」が書かれた時に「捜神記」「捜神後記」などを見ていた可能性が高いので、同じモノが異なった書かれ方をしているなら、日中の文化の差から来るものだと言える可能性がありますから。
「捜神記」「捜神後記」は和訳がありますから、ぜひご覧になって「日本霊異記」と比較されるといいんじゃないかなぁと思います。
その中でいくつか気になるモノが出てきたら、他の書籍をあたったり広げていけばいいのではないでしょうか。
自分は歴史屋なので、比較文化(文学)についてはよく知りません^^; ただ、菅原代表の言うこともNAGAICHIさんの言うこともよく分かります。
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