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科学と疑似科学とを判別する

563ミケ:2020/01/20(月) 02:18:26 ID:njCnaWyw
以下の内容はdiamonds8888xさんの参考としていただくべく書くものですが、
Kenさんとの議論に用いる場合はdiamonds8888xさんの言葉に直して伝えることを推奨します。

さて、
かなり前から思ってたんですが
(それゆえどこかで書いたかもしれませんが、このスレッドは重くて私のPCではもう過去の投稿を見返せません。)
どうにもKenさんは
科学の体系を「一つの意思決定機構」のようにとらえている節があるように思います。

しかしながら、
科学の営みというのは実際には
個々の科学者、あるいは個々の科学者グループによる仮説の提唱・検証・及び反論の積み重ねであって、

ある時点で矛盾する(その時点ではそのようにみえる)二つの理論があったとして
それは「科学が矛盾を受け入れている」「科学が矛盾する二つの主張をしている」のではなく
「矛盾する二つの理論のいずれかを支持する科学者がそれぞれ存在する(そして多くの場合たがいに論争している)」
という状態なのだと思います。

生物学で言うならばたとえば
進化においてメンデルの法則とダーウィンの(漸進的な)自然選択理論が矛盾するように捉えられた(そう捉えた人が多かった)時期があり
メンデル学派と生物統計学派がそれぞれ
自説の正当性(を示す実験内容)と相手の不備を提示していた、
と私は受け取っています。

やがてはメンデル遺伝と自然選択による漸進的な変化が両立することが分かるのですが、
その前の時点では
「PかつPでない」と主張していたのではなく
「Pである」という側と、「Pでない」という側、それぞれが片方のみを主張していたわけですね。

光が波か粒子かという話は正直興味なくて調べていませんが、
もし当時、波と粒子が背反関係だと考えられていたならば、
これも上記メンデル学派と生物統計学派と同じように
それぞれ片方を主張する人がいて、それぞれ自説を支持する証拠を挙げ、相手方の不備を指摘していたのだと思います。

いわゆる定説・コンセンサスというのも
(議論を重ねはしますが)会議やらで「これ」と決まるものではなく、
証拠と論理から、個々の支持する人がだんだんあるいは急激に偏っていき、
なんとなく趨勢が決まっていくもの。

また、個々の科学者が主張・検証する営みであるがゆえに、
それぞれ個々の実験や観察には「間違い」もありうる。

このあたりの現実を無視し
定説や観察結果の是非が会議で決まっているかのように考えていることが
「矛盾を受け入れていた」
という理屈を導いてしまうのではないかと思います。


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