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科学と疑似科学とを判別する

259Ken:2019/01/02(水) 17:04:14 ID:sR.c9LQM
>>258の説明は正確さを欠いたようです。第1掲示板と違って、投稿した文章の編集はできないようなので、以下の文章に修正させてください。

*********************************
>>256

どうやら、私がラッセルの文章を正しく読解できていないと思われているようなので、今の時点で私がどのように理解しているかをまとめておきます。

私は、ラッセルの論点は、

everything constituting a memory-belief is happening now, not in that past time to which the belief is said to refer

という1節に集約されていると考えます。これ以外の文章はこの1節の説明であり、世界5分前仮説は読者の理解を助けるために挿入された具体例でしょう。

私たちが世界を認識するときは、これまでに得た記憶に基づいて認識します。自分で実体験したという記憶もあれば、過去の記録を見た記憶もあるでしょう。しかしながら、過去の記憶があることが、その事象が本当にあったことの証明にはなりません。実際の事象に基づかない記憶/記録が生じる可能性はつねにあるのですから。記憶/記録には絶対の信頼はおけないのです。

このような基本認識から出発して、世界5分前仮説にいたる論理ステップは以下のようなものだと思います。

1.記憶/記録は信用できない
    ↓
2.ゆえに5分以上前の記憶/記録も信用できない
    ↓
3.ゆえに5分以上前に世界が存在したという証拠もない

たしかにこれなら、世界5分前仮説が反証不可能である理由が理解できます。

ただし私の問題提議は、この論法に拠るなら、世界5分前仮説以外のあらゆる理論が反証不可能になるではないか、というものです。なぜなら、2は1から導かれる唯一の結論ではないからです。

1.記憶/記録は信用できない
    ↓
2´.ゆえに5分前より後の記憶/記録も信用できない

ラッセルのいう「everything」が言葉通りの意味なら、2と2´はどちらも可能ではありませんか。

これはつまり、いかなる観察/観測をやっても、何も証明できないことになります。

例えば、上記の2から、つぎのようなことがいえます。

私たちが教わる歴史では、1887年のマイケルソンとモーリーの実験で、エーテルの存在は反証されたことになっています。しかしラッセルの論法では、そのような実験が行なわれ、そのような結果が得られたことも、ただ、そういう記憶/記録があるだけで、実際にあったことだという証明はできないのです。

それなら、マイケルソンと同じ実験を、今やり直せばよいのでしょうか?

いいえだめです。なぜなら2´の理由で、だれが、いつ、どんな実験や観測をやろうとも、次の瞬間には信用できない記憶/記録になりますから。

よって、エーテルの存在も反証不可能になります。ニュートン力学も、量子論も、進化論も、事情は同じでしょう。


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