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科学と疑似科学とを判別する

175Ken:2018/09/18(火) 22:50:22 ID:p8H3bDaI
diamonds8888xさんのお考えがようやく分かってきたように思います。

私は、実現はしていないが原理的には可能な検証とは、現状から具体的に予測しうること、とりわけ現存する技術の延長が可能にする検証と理解していました。例にも挙げましたが、すでに望遠鏡を知ってる人がさらなる高倍率の機種の出現を見通すとか、素粒子研究に粒子加速器を使う人がより大出力の加速器を予測するとかです。かつて半導体の集積度が2年ごとに2倍になる「ムーアの法則」が提唱されましたが、そこからどんなコンピュータがいつ現れるかを予測した人もいたでしょう。

しかし今回のdiamonds8888xさんの投稿を見ると、具体案がなくても漠然とした可能性があれば、原理的に可能と考えてよいという主張をしておられるようです。

なるほど空を飛んで惑星を観察しに行けばよいわけですか。もっともイカロスのように鳥の翼を人体に取り付けたら空を飛べると考える人は16世紀には(おそらくは古代ギリシャにも)いなかったと思いますが、一方で、13世紀にはロジャー・ベーコンが飛行機械を予言していますし、そんな機械の想像図を書いたレオナルド・ダ・ビンチはコペルニクスの同時代人でした。

そうであれば、コペルニクス時代の人は、空を飛ぶための現実的な具体案はなくても、不可能とはいえないと考えていたことはありうるでしょう。このような

〜できるかもしれないが、今のところ実現の具体案がない

状態を「原理的に可能」とみなすのなら、天動説・地動説の判別は該当するかもしれません。

エーテル風の検出も同じですね。マイケルソン以前の人たちは、どうすれば必要な精度で光速を測定できるのか具体案はなかったけれども、とにかく光速の測定をやっていたし、いずれは精度が上がることを期待してたでしょう。それをもって「原理的に可能」とみなすのなら、それは1つの見識だと思います。

ましてや、過去を観測することまで原理的に可能と考えるのなら、対象は非常に拡大するでしょう。超光速で移動するには、特殊相対論の否定すくなくとも修正が必要ですが、それができるかもしれないという立場をとるのですから。ブラックホールもしかり。内部を観測する具体案がまだないだけです。


さて「原理的に可能」の意味は分かりましたが、そうなると検証可能な仮説の範囲は一気に拡大し、世界5分前仮説すらも入るのではないでしょうか。

世界5分前仮説とは、世界は5分前に作られたが、そのずっと前から存在したように偽装されており、偽装は完璧で、世界のどこにも「真相」を暴く材料がない、という考えですね。でも、真相を暴く材料がないのは作られた世界の「中」だけを見るからで「外」を見れば真相が分かるかもしれません。

以前に紹介しましたが、実は世界5分前仮説と本質を同じくする理論があるのです。NASAの変な技術者が唱えたもので、この世はシミュレーションで、私たちはゲームのキャラクターというものです。そのようなゲームキャラが自分たちの世界の真相を知るには、シミュレーション世界の外を見ればよい。そこには「世界」を作ったプログラム、読み込んだデータベース、なによりもプログラムやデータベースを搭載したコンピュータがあるはずです。

世界5分前仮説も同様です。いかなる現象にも原因があるはずですから、5分前に世界を作った原因を世界の「外」に探せばよい。それは意思をもった「神」かもしれないし、意思をもたない自然現象かもしれません。

もちろん、どうすれば世界の「外」を探求できるのかという具体案はありませんが。


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