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HayakawaYukioさんとの議論のためのスレッド

2NATROM:2010/12/13(月) 13:16:11 ID:CVVM8v0s
■医療者の行為の妥当性は、発生確率ではなく医療水準に基づいて判断される

早川さんは、

> 私の立場は、イタリアの地震学者にその責任は問えない。山口の助産師にもその責任は問えない、です。どちらもあいまいな現象に立ち向かっています。発生確率はいちじるしく小さい。5%なんて全然ない。強いられた判断がもたらした結果責任は免じられるべきだと考えます。
ttp://twitter.com/HayakawaYukio/status/14124407937044480
> 医療水準の考え方は理解できます。合理的です。しかしガイドラインの効力がどれほどあったか不明だから、件の助産師に責任があるかの判断を私は保留します。地震予知には、現時点でそれに相当する水準はないようです。原理的にないとする意見もある。ベイズ的が有効だの意見もある。
ttp://twitter.com/HayakawaYukio/status/14162030206390272

と書きました。しかし、事故の発生確率や、ガイドラインの効力とは無関係に、助産師の責任は医療水準に基づいて判断されます。当時の医療水準がどのようなものであったかを考察するときに、ガイドラインを参考にするということはありえます。しかし、ガイドラインが存在しなかったから、あるいはガイドラインが存在しても強制力がないから、という理由で、水準から外れた医療行為の責任が免じられることはありません。

具体的に例を挙げましょう。CT検査のときに使うヨード系の造影剤は、たいていは問題を起こしませんが、稀にショックを起こすことがあります。私の勤務先の病院の同意書には重篤な合併症の生じる確率は2500分の1程度とされています。ガイドラインはあるかもしれませんが、ビタミンK投与と同じく強制力はありません。

現在では、どの病院も、合併症が起こりうることを説明し、造影剤を使用するときには患者をよく観察し、ショックが疑われるときは速やかに治療を行います。これが医療水準です。さて、早川さんの家族がある病院で造影CTの検査を受け、ショックを起こし、死亡したとしましょう。病院側の言い分はこうです。

病院:「発生確率はいちじるしく小さい。強いられた判断がもたらした結果責任は免じられるべき。2500分の1程度の確率を容認する立場もある。そもそも、そんなに造影剤が危ないなら、説明および患者監視を法律で義務付けておくべきだ。仮に賠償金を払うとして、請求の2500分の1が妥当だろう」

早川さんは納得できますか?そもそも、造影剤がときに危険であることはわかっていたのだから、ガイドラインがあろうとなかろうと、義務化されていようといまいと、死なないように患者を監視するべきだろう、とは思いませんか?


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