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子殺しの適応戦略
1
:
RED
:2008/04/28(月) 17:12:57 ID:/4ES65NQ
みなさま、こんにちわ。
タイトルのとおり、動物の子殺しと適応の関連についてご意見をうかがいたく
書き込みさせていただきました。
ハヌマンラングールやライオンのように群れをつくる動物で、オスが交代した
ときに群れの子を殺すのは有名ですが、動物の世界ではほかにも幅広く子殺しが
確認されています(子とエサの区別がつかない生物は除く)。
これらをいくつかの類型に分けてみましたので、その妥当性についてご意見を
うかがいたいのと、他のパターンをご存じでしたら教えていただきたいのです。
よろしくお願いいたします。
1.リザーブ型
鳥に幅広く見られ、通常育てることが可能な数+1個の卵を産み、+1の雛が
かえった場合はエサを与えず餓死させる。
予備としての卵を生み、なんらかの理由で孵化しない卵があっても予備として
機能させ、不要なら殺す。エサが豊富なときはすべて育てることで、常に最大数
の子を育てる適応戦略。
2.リトライ型
魚類、鳥類、ほ乳類に幅広く見られる行動。敵に脅かされる、営巣地になんらか
の欠点がある、未熟で子育てが不調などさまざまなストレス要因を受けることで、
育児放棄、殺害を行う。雑食・肉食の場合は子を食うものも。
子を失っても比較的速やかに次の妊娠・産卵が可能な生物に見られる行動と考え
られます。子育ては外的に対するリスク、食糧確保に対するリスクがあり、親自身
も危険にさらされます。そのため、無理をおして子育てするより「やり直し」を選
択するものと考えられます。
育つかどうかわからない子より、子を産めるメスのほうが価値が高いということ
でしょう。ツバメの観察では、エサが豊富な時期には営巣放棄や子殺しが比較的多く
見られるものの、育児の的期が押してくると見られなくなるそうです。
また、カワスズメ科魚類のように子育てする魚類は、親が熟練するほどに食卵が減少
します。
3・ハヌマンラングール型
これについては説明は不要かと思います。
4・不明
熊の場合、単独行動をしているオスがしばしば子供の熊を襲って食うこと
があります。これについては理由がよくわかりません。
以上です、よろしくお願いいたします。
2
:
地下に眠るM
:2008/04/29(火) 16:18:23 ID:0kFRBCQQ
チンパンジーの子殺しにおいては、父系グループにおける選択的男児殺しは繁殖戦略としても有効だという見方がありますにゃ。
くわしくは
ttp://d.hatena.ne.jp/tikani_nemuru_M/20080404
ここから何日分か読んでくださいにゃ。
(実はブログはじめてましたにゃー)
適応戦略ではカニバリズムの理由づけは困難だと思いますけどにゃ。
3
:
カクレクマノミ
:2008/04/29(火) 21:59:41 ID:yWsJGwZk
>これらをいくつかの類型に分けてみましたので、その妥当性についてご意見を
>うかがいたいのと、他のパターンをご存じでしたら教えていただきたいのです。
父親のみが子育てをする魚類などにおいては、雄が雌を騙して資源を得る手段としてのフィリアル・カニバリズム(自分の子を食うこと)もあると思います。
雄は精子という安い対価を支払うだけで、おいしい卵が食べられるわけですから。
資料が手元にないので確認できないんですが、オオスジイシモチのフィリアルカニバリズムはこのように説明されていたと記憶しています。
>適応戦略ではカニバリズムの理由づけは困難だと思いますけどにゃ。
僕の意見としては、そもそも肉食を行う(それも同じ霊長類も食う)チンプにとって、殺した子を食わない理由は特にないのではないか、と思っています。
チンプにとって肉は栄養源であるだけではなく、配分することで社会的な利益も得られる貴重な資源です。子殺し自体の適応的意義とは別に、目の前にある肉を食ったり配分したりするのは当然適応的だろうと思います。
もっとも、チンプの子殺しはまだ完全にわかっているとは言いがたい状態なのは確かなので、単なる推測ですが。
4
:
RED
:2008/04/30(水) 17:23:41 ID:/4ES65NQ
地下に眠るMさん、カクレクマノミさん、RESありがとうございます。
地下に眠るMさんのブログを拝見しました。たいへん参考になります。
肉食については、やはり「食える肉は食う」だけかなという印象を受けます。
草食動物についても、手近に食える肉があれば食うそうで、カバが肉を食っている
ドキュメンタリー映像を見たことがあります。
ゴリラが子の肉を食うのも、やはり食える肉は食うというだけではないでしょうか。
カクレクマノミさん
オオスジイシモチの件は初めて知りました。一般にマウスブリーダーは基質産卵性
魚類に比べると食卵しがたい傾向があるのですが、食べるつもりで卵を咥えるという
のもまたなんとも。
この場合、はじめから食べることが目的という点で、他の類型とは異なりそうです
ね。
5
:
wadja
:2008/05/01(木) 00:32:07 ID:vhAcJKts
REDさん初めまして。
さして詳しい訳ではありませんが、熊が他の雄を父親とする子熊を殺すのは、その母親を妊娠可能な状態にする為だと何かで読んだ記憶があります。
6
:
地下に眠るM
:2008/05/01(木) 04:15:12 ID:0kFRBCQQ
「食える肉は食う」だけでは、カニバルを行うグループと行わないグループがあることの説明がムツカシイのではにゃーでしょうか
7
:
RED
:2008/05/01(木) 08:16:16 ID:/4ES65NQ
wadjaさん、地下に眠るMさん、RESありがとうございます。
wadjaさん
ライオンと同じようなタイプでしょうか。たしかにそれもあるのかもしれませんが、
単独行動をしている子熊もよく襲われるようで、この場合は説明がしがたいかなと。
地下に眠るMさん
その違いは、単に経験の差ではないでしょうか。
肉が食えることを知っているか否か。食えることを知ったグループでは、それが
グループ内の経験として蓄積され、継承される。カニバリズムに関する考察に書いて
あったと思いますが、それで説明できないでしょうか。
8
:
地下に眠るM
:2008/05/02(金) 04:25:29 ID:0kFRBCQQ
小型のサルを狩って食うのは、どのグループでもやっているはずですにゃ。
したがって、肉が食えることを知らにゃーグループはにゃーはずです。
だからこそ
「食える肉は食う」だけでは、カニバルを行うグループと行わないグループがあることの説明がムツカシイのですにゃ
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