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神の存在/不在と科学の範囲
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diamonds8888x
:2007/01/10(水) 05:55:26 ID:je6LAXPY
あと、以下の議論はmacskaさんが本当に論じたいこととは関係が薄いとは思うのですが、33からの偶然論に関して、量子力学には弱いと言うmacskaさんへの説明も含めて書き込みます。33でmacskaさんが暗黙のうちに前提としていたのは「決定論」と呼ばれる考え方です。最も強い意味でわかりやすく説明すれば、「この宇宙は時間軸も含めた唯一の4次元時空であり、過去も未来もすでに決定されている」という考えです。さらに、「この4次元時空の全ての場所で一定の自然法則が成り立っている」と付け加えると、ラプラスの魔が活躍可能な宇宙ができあがります。つまり「ある時点の事象はそれより過去の全空間の事象から一定の計算方法で計算されたものになる」ということです(因果律)。ただし未来予測が完全にできる可能性があるのは、この4次元時空の外部にいるラプラスの魔のみです。4次元時空の内部にいる知性体には不完全な予測しかできません。というか、彼がどんな予測をいつ行うかという事象も、全て定まっているというのが最も強い意味での「決定論」ですからね。こう極論すると内部の知性体たる我々の自由意志はどうしてくれる、という素朴な不満がでてくるので、「決定論」というのは感情的にはなかなか受け入れがたいのですね。
なお理屈から言うと、4次元時空のところどころに因果律とか一定の自然法則から外れた例外的事象が埋め込まれているとしたら、それこそ「奇跡」と呼ぶにふさわしいのではないでしょうか。この場合、奇跡の起きる場所と時間もあらかじめ定まっていることになります。
さて量子力学により上記決定論は葬り去られたとする見解がありますが、私はそうは断定できないと考えています。観測問題でコペンハ−ゲン解釈に従えうなら、ミクロな粒子の運動は波動関数で表され観測されるまでは複数の状態の重ね合わせですが、観測された瞬間に唯一の状態に収束します。ここでどの状態に収束するかは原理的に予測不可能というのがコペンハ−ゲン解釈であり、そうなるとラプラスの魔にも未来の予測は不可能です。でもねえ。どの状態が選択されたかを含めた4次元時空というものがあらかじめ定められているのだ、というモデルも可能ですし、そうだとしても内部の我々にはわかりませんからねえ。ラプラスの魔はある時点から過去の情報しか使えませんから、このモデルでも未来予測ができないことには違いありませんが、全ての時空を俯瞰できる存在がもしいれば、その存在には全てが決定されていることになります。
まあいずれにせよ、決定論が正しいかどうかは内部の我々には観測不可能ですから、そんなもので己の行動を左右されるのは馬鹿げたことです。哲学にはまる人には「自由意志はないのいかも知れない」などという可能性で絶望を感じるなんて人もいたようなんですけど、予測しがたい未来への不安でくよくよ落ち込むのよりももっと馬鹿げてますね。
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