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トンデモネタに対する突っ込み用情報ソース備忘録
1
:
ミケ
:2006/02/03(金) 20:48:10 ID:zcGeqzE6
表の議論を見てて立てたくなりました。
探すのに苦労したソースや頻出するネタに対する突っ込みソース(著書、論文、ウェブページ)
を簡単な解説と引用をつけて列挙するスレ。
表は、メインとミラーの入れ替えで、過去ログを探しにくくなりましたし、
Yahoo!とか再評価掲示板とかで示したことがあるソースをまた探すのはきつい。
これを引用するようにすれば既出ネタで血圧を上げる心配もありません。
また、同じネタに対して異なる複数の論点での反論がある場合も、
ここのNo.○○と××と△△を見よ。
見たいな感じで『フクロ状態』を軽減できるかもしれません。
75
:
ミケ
:2006/12/27(水) 00:01:55 ID:zcGeqzE6
久々に。
「感情的にならないで」スレで中間型生物について盛り上がっているので。
さて、「中間型生物なんてほとんどない」というイチャモンがしばしば進化論否定派から出されますが、
実際はそんなことはなく、多くの中間型生物の化石が見つかっていますし、現生生物にも中間タイプの生物は多数います。
と、ここまでは既出なんですが、今回はより具体的に多数の例を挙げていこうと思います。
というのも、『あるとしても数えるほどしかない』という逃げ道を潰すためです。
というわけで、以下、
英語版Wikipediaから情報がたどれる中間型生物を羅列していきます。
ttp://en.wikipedia.org/wiki/Main_Page
・単弓類(Synapsida)に属する動物
昔で言うところの哺乳類型爬虫類。
名前からしてそのまんまですが、原始爬虫類(現生のものとは違う)と哺乳類の中間的特徴を持つグループ
例:Dimetrodon属(帆を持ったアレ。犬歯あり。)
Cynognathus属(キノドン類最大の種。哺乳類と同じく三種類の歯がある。)
Thrinaxodon属(キノドン類。毛が生えていたと思われる爬虫類。)
・爬形類(Reptiliomorpha)に属する動物
爬虫類(有羊膜類)的特徴を持つ両生類。
例:Seymouria属(セイムリア。爬虫類的な両生類グループの代表格。)
Diadectes属(昔は爬虫類とされていたが、現在は両生類とされる。中間的だから。)
・迷歯類(Labyrinthodontia)に属する動物
いわゆる原始的な両生類。肉鰭類と歯の構造がよく似ていて、鰓の痕跡など魚類的特徴も持つ。
例:Ichthyostega属(イクチオステガ。魚類的な両生類の代表格。)
Acanthostega属(アカントステガ。イクチオステガよりも祖先の肉鰭類に近い骨格。)
・肉鰭類(Sarcopterygii)に属する動物
肉質の、骨のあるヒレを持つグループ。
歩けるくらいに強力な鰭は、歩くためではなく水草を掻き分けるためのもの。
四肢は歩くために発達したのではなく場当たり的な転用品だった。前適応の好例。
Eusthenopteron属(ユーステノプテロン。両生類的な魚類の代表格。)
Panderichthys属(ユーステノプテロンよりもきわめて両生類に近い魚。)
Neoceratodus属(現生のハイギョ。魚だけど肺呼吸。)
・マニラプトラ(Maniraptora)に属する動物
鳥と無数の羽毛恐竜を含むグループ。
Dilong属(原始的で小型なティラノサウルスの仲間。羽毛を持っていた。)
Ingenia属(オヴィラプトル科の恐竜、飛ぶためでない翼を持っていた。鳥に特徴的な叉骨を持つ。)
Archaeopteryx属(始祖鳥。コンプソグナトゥスにそっくりでありながら飛行可能な翼を持っていた。)
Confuciusornis属(孔子鳥。尾が短くなるなど現生の鳥に近い姿。しかし翼には爪。)
Ichthyornis属(白亜紀の鳥。嘴には歯がある。)
・カエルの祖先
Triadobatrachus属(原始的な両生類と現生のカエルの中間。微妙に胴長、カエルにはない肋骨がある)
Notobatrachus属(現生のカエルに近い姿。現生のカエルとTriadobatrachusの中間)
・ヘビの祖先
Pachyrhachis属(最古の蛇。短いながらもまだ後ろ足がある。)
・ウマの祖先
あまりにも有名すぎるけど、指の数、蹄の発達、体の大きさについて、非常に細かい過程の中間型が見つかっている。
Hyracotherium属、Orohippus属、Epihippus属、Mesohippus属、Miohippus属、Parahippus属、Merychippus属という具合。
・ヒトの祖先
これもあまりに有名。直系のもの、傍系のものなど様々な中間型が見つかっている。
ちなみに創造科学者の知識は数十年も前のものから更新されてないのでアテになりません。
ピテカントロプスとか言ってたらアウトかな。
Australopithecus属(アウストラロピテクス。直立歩行する猿。ルーシーとか有名。多数の種が出現した。)
Ardipithecus属(チンパンジーと分岐した直後のヒト系統、ラミダス猿人が属する。祖先的な類人猿とアウストラロピテクスの中間)
数々のHomo属の化石種(Homo ergaster、H. habilis、H. erectus、H. heidelbergensis、H. neanderthalensis、etc.)
すみません、もう力尽きました。
他にもクジラの祖先にゾウの祖先に現生の単孔類や古細菌にと、数え上げればきりがないほど。
これまで挙げたのは、読んでの通り【動物グループ】なので、
種レベルで取り上げればそれこそ無数に挙げることができます。
76
:
ミケ
:2007/02/08(木) 19:11:52 ID:zcGeqzE6
第一掲示板に書いてから大分遅れてしまいましたが、、、、
「一つの種が別の種になる(または二つの種に分かれる)というのが、
実際に観察された例など皆無である。」
これは進化論を否定する人がしばしば口にする主張です。
肯定論者でさえ、そう思っている人も多いのではないでしょうか。
一応、上記主張に対する反論セオリーとしては、
種分化のタイムスケールの長さに触れ、
さらに「種の定義」が曖昧であることを指摘しておけば十分といえます。
しかし、生物学的種概念における種分化の観察事例は、ホントは実際にあったりします。
ただ、これを説明する際には、あらかじめ種の定義を相手とすり合わせておいた方が良いでしょう。
あとになって、そんなの種分化じゃない、と言わせないように。
確実なのは(笑)、まず相手の種の定義を挙げさせ、逐一その不備を指摘していき、
「結局は生殖隔離だよ」という結論にもっていっておく、という方法。
前置きが長くなりました。
では、具体例。
NatureやScienceに載った有名なやつを。
例1
Wolbachia-induced incompatibility precedes other hybrid incompatibilities in Nasonia
Nature 409: 707-710
Nasonia属の種分化。
もともと一種だった(生殖隔離のなかった)あるハチ、Nasonia sp.は、
あるときWolobachiaと呼ばれる細胞内寄生細菌に感染しました。
こいつに感染したオスは、非感染のメスと交尾しても子供を作れなくなってしまいます。
(感染者同士なら子供が作れる)
さらに、Wolbahiaには何種類かあって、
別系統のWolbachiaに感染したもの同士も子供が作れなくなってしまいます。
このような仕組みで
Nasonia sp.は、Nasonia giraultiとNasonia longicornisに分かれました。
(ちなみにこのWolbachiaを取り除くと雑種ができるようになります。)
というわけでまず、
Nasonia sp. → Nasonia giraulti
Nasonia sp. → Nasonia longicornis
例2
Single-gene speciation by leftright reversal
Nature 425, 679-679
カタツムリの右巻き左巻き。
カタツムリは、交尾器の向きの都合上、貝の巻きが同じ方向の個体としか交尾できない。
右巻きカタツムリと左巻きは、交配不能なんで生物学的種概念においては別種。
この論文で言ってるのは
・Euhadra quaesita → Euhadra quaesita+Euhadra aomoriensis
例3
Speciation by Distance in a Ring Species
Science 307: 414-416
ヤナギムシクイの輪状種。
輪状種とは、いくつかの集団を含んでいて、
隣り合った集団同士は交配できるけども、端っこのヤツ同士は生殖的に隔離されている、
という集団構造のこと。
すなわち、端っこのヤツ同士は生物学的種概念では別種。
ただし、間にある中間的な集団によって遺伝子流動が媒介されているので、
これは、いわゆる別種と同種の中間段階ってヤツの例です。
直接観察されていない、というツッコミは、
・ショウジョウバエの実験で同じ結果になること(あとで書くかも)
・年輪が刻まれるところも直接観察されていませんが何か?
という上記二点を懇切丁寧に解説すれば払うことができます。
さて、補足です。
第一掲示板にて2月 8日(木)16時04分43秒に、
人知が関与してなくて(ヒトの手が加わってないって意味だよね?)、かつ哺乳類で出せ
という、とんでもなく贅沢で無知な注文が出ました。
本来ならば、世代サイクルの遅さ、個体数・種数の少なさ、野外観察の困難さ、
どれをとっても、哺乳類は野外の種分化観察には向かないということを
せつせつと述べていきたいところですが、
具体例を挙げると先に言ってしまっていた手前、
第一掲示板では文句言わずに答えてあげる予定。
今回はその予告。
まあまだよく調べていませんが、哺乳類の輪状種の例を三つほど見つけました
・シロアシネズミ(Peromyscus maniculatus)
・ハツカネズミ(Musculus musculus)
・ポケットマウス(Perognathus amplusとP. longimembris)
ソースとか写真とか一通り探してウラをとってから第一掲示板に書く予定。
輪状種以外の例も探しとこうかな。
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