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進化生物学の誤用を考える

194カクレクマノミ:2007/01/20(土) 01:21:33 ID:HM2.kr02
まず、アリのコロニー間闘争は、そもそも不妊のワーカーなので、他の闘争とは別物と見なすべきでしょうね。

「丸腰のヒトは攻撃能力がそれほど高くないので、攻撃の儀式化と抑制が進んでいない、というのは確かにローレンツも述べていることで、それなりに信憑性はあるものだと思います。(ローレンツの理論的解釈は今から見れば間違っているけど、攻撃能力が強い動物で攻撃が抑制されるのは確か)。
ただローレンツは、だから武器を持ったヒトは(攻撃力が高いのに抑制されないから)非常に危険、という方向で議論しています。(「攻撃―悪の自然史」)

竹内久美子の議論の弱点は、1)言葉の暴力に通常の攻撃についての理論が適用できるかどうか、2)クラスでの閉じ込めがハトの鳥かごと同じものと見なせるか、でしょうね。この2点で、かなり弱い議論だと思います。
2)については、逆の議論もできてしまいます。普通、2個体が長期間付き合う場合、攻撃行動は抑制されやすくなると予測されるからです。

というわけで、竹内久美子のいつもの問題点が出ているといって良いでしょう。動物行動の理論を安直にヒトに応用してもっともらしいお話は作るものの、お話でしかない。そして検証するデータもない。


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