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進化生物学の誤用を考える
177
:
えめ
:2006/09/02(土) 17:16:00 ID:H.KiMhvI
続き
『ニューエイジ科学運動とは何か』 藤井陽一郎 「宇宙の根底に霊と言う概念が」(52P) より抜粋
(ここで著者は参考文献としてボームと哲学者ルネ・ウェーバーとの対話が大部分を占める書籍『空想しての世界』をあげ、その内容を記述、批評する形でボームの持つ世界認識が披露されている)
************************抜粋始め***********************
さて還元主義の現代の科学では真の存在が把握されないとすれば、ボームはそれをどうやって記述しようとするのか。
この際、ボームの考え方の前提となるのは「量子力学と相対性理論によって機械論的秩序の誤り」が示されたとともに「別の世界の必要性が示された」とする視点であり、この「今ひとつの秩序」は「内蔵された秩序」と言われる。内蔵された秩序というのは、これに対する物質世界の秩序である「表出された秩序」を巻き込んでいるのであり、内蔵された秩序を巻きもどすことによって、表出された秩序が出現するのである。内蔵された秩序は現実の基底であって、全体運動(ホロムーブメント)の状態にあるとされる。…《中略》(ここでボームの説く世界認識がプラトンの洞窟の比喩と比較され、ボームの認識論はネオプラトニズムとして規定される観念論だと対話者であるルネ・ウェーバーに評価されている)…
以上のごとく、あくまでも合理的思考は実在を示し得ないのであるが、それでは何が内蔵された秩序の世界を人々に示すのか。ボームによれば、それは「能動的な叡智」である。そして思考を含む意識は実は物質的でありながら物質を超える何かから抽象されてくるのであり、この何かの広大な領域は霊(スピリット)といわれる。霊は「根本的にはそれ自身は顕示化しないが顕示化するものを動かすもの」であり、物質を超えて物質を創造するもの、と考えられている。…《後略》
***********************抜粋終わり*******************
世界の基底部分に霊的存在を仮定するなら、やがてその先達とも言える創造科学に真理の片割れを見つけ、科学として高所より批評するのももむべなるかな。(いやむべじゃねーよな)
創造論に傾倒しながら自分は宗教ではなく、あくまでも科学としての立場で発言している。とか
相手を認識論に引き込もうとしていたり、生物学よりも量子力学について理解が深いと考えていたり
マルクスエンゲルスの唯物弁証法なんて30年前まで、と自信満々の発言があったり。
(おや?ニューサイエンスが産まれたのは1960〜70年代だ。)
物理学者に疎い自分もニューエイジ・サイエンスの生物学部門での旗手があのライアル・ワトソンであると紹介されて「あー」と思いました。「あー」です。嗚呼ではないです。
彼の著作は文庫で二冊持っており、それは生物学の立場から書かれた本としては一番生活に役立っています。
机の上にある板に傾斜をつけるのに丁度いい厚みなんですよ。
蛇足ですが、小松左京の小説「さよならジュピター」にもニューサイエンスの学者達が研究の場を与えられているシーンがあったんですが、瞑想で直感的に万物を知る、だったかな。読んでいて妙に印象深かった。そういや当時のSF作家で影響を受けた人も多かったんじゃないかな。
因みにニューサイエンスの批判本はちょっとって言うか、まぁかなり赤っぽい本でございます。
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