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血液型を保育に活用するのは差別か?
1
:
NATROM
:2005/10/09(日) 09:23:41 ID:yWaDTs1U
NATROMの日記の遺伝子差別する教育評論家からの続きだよ
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20040810
血液型と園児の行動様式に因果関係があることが分かってしまった教育評論家が、血液型を保育に活用、効果を挙げていることを紹介した琉球新報の記事に、私ことNATROMがブログで批判的なエントリーを書きました。それに対して、ココさんのコメントがだいぶついてきたので、横道にそれそうな論点はこちらでやりましょう。
2
:
NATROM
:2005/10/09(日) 10:32:43 ID:yWaDTs1U
私は第一掲示板に現在書き込みができませんので、どなたか見ていたら誘導をお願いします。
>>1. 健太君の保護者に正しい情報を与えずに、健太君の個人情報を漏らしてもよいという了承を健太君の保護者から得たとして、その了承は有効ですか?
>正しい情報かどうかはだれが客観的に評価すればいいのだろうか?
>保護者が説明された内容が正しいと判断すればOK?説明する側が正しいとすればOK?
>正しいかどうか議論が続くことに関してはどちらが正しいと判断すればよいのだろうか?
>ともかくこの質問の意味が疑問だらけでどういう意図かも予測がつかないので質問へ答えるのは保留。
まあ確かに、ココさんには質問の意味や意図がよくわからないかもしれません。これをわかってもらうのは、ものすごくたいへんそうです。でもまあ、見ている人たちのことを考えても、やるだけの価値はあるでしょう。私はヒトの遺伝子解析の仕事をやっていたことがあるんですが、それはそれはもう、たいへんに厳しいものです。たとえば、サンプルをいただく患者様の同意書が、たとえばどのようなものかの例として、以下のリンク先を参照してください。
長崎大学医学部附属病院での遺伝子検査同意書
http://www.mh.nagasaki-u.ac.jp/iden/douisho.html
同意をとるときには、遺伝子解析検査・研究について 、目的・方法・利益と不利益・個人情報の保護等々について、文書で説明されます。ココさんは、いったいなんでまた、こんなにも長い長い同意書が必要なのか、ご理解できますでしょうか。この同意書に書かれていることは、ひとまず正しい情報とみてよいと思います。専門家をはじめとして、複数の人からチェックを受けていますから。同意以外にも、研究をはじめるときには、大学の倫理委員会を通さないといけません。倫理委員会は、医師や科学者だけではなく、いわゆる文系の人たちもいます。研究者の個人の判断で、「これは問題ないからいいや」というのは許されないのです。
「だれが客観的に評価すればいいのか」というのは、複数の、できれば分野を超えた専門家によって評価すればいいでしょう。阿部氏はそういう手続きを踏んでいましたっけ?というか、そこに評価されるべき問題点が存在しているという意識すら持っていませんでした。
「保護者が説明された内容が正しいと判断すればOK?説明する側が正しいとすればOK?」 どちらも駄目。
「正しいかどうか議論が続くことに関してはどちらが正しいと判断すればよいのだろうか?」 議論が続いていることを述べればよい。一応、念のために言っておきますが、科学の世界では、「血液型と性格に強い相関があるかどうか」については議論はありません。決着済みです。
だいたい伝わりましたでしょうか?むずかしかったかな?要するに、研究者が遺伝情報を扱うときにはこれだけの慎重さを要求されるのに、どうして保育園で遺伝情報を活用するときには杜撰でも問題ないと言えるですか?って聞いているのです。
3
:
えめ
:2005/10/09(日) 10:41:39 ID:eBfrCvPU
血液型による性格差別者の主張を読むと、どうしても二つの本を思い出してしまう。
河合雅夫著『ニホンザルの生態』と立花隆著『サル学の現在』の中に登場する伊沢紘生氏の主張。
戦後間もなくの研究初期にはあれほど明確に観察できたはずの「群れ」としての組織や階級構造が、実は”存在しない”と言う主張。
科学に於いてさえ、主観を排することがどれだけ困難かを物語っています。
誰の眼にも明確に有る様に見えるものが実際に「有る」とは限らない。
血液型…
家系とか、日本には文化として「血」にこだわる、あるいは助長する風土が有るのかしらん。
(一人事)
4
:
ココ
:2005/10/09(日) 11:46:11 ID:HcMwO68Q
>3. 「その程度は範囲で個人情報を知られることは患者は了解している」というのはココさんの
>フィクションですか?それとも、私の勤務する病院は特別なのでしょうか?
フィクションではないが、どちらが特別かは判断つかない。
それはこのエントリーで証明されねばならない問題ではないし、議論すべきことでもない。
なぜなら「私の勤める病院では、入院の際には名札を出してよいか、面会者を通してよいか、
患者さんの了承をとります。」という、要するに患者が了承している場合は漏洩とはいえない、
という例で示すことができればよいからだ。
5
:
ココ
:2005/10/09(日) 12:11:58 ID:HcMwO68Q
>遺伝情報を活用するにはきちんとしたインフォームドコンセントが必要って話だから、
>横道でもなんでもないのですが。
インフォームドコンセントが無いことは差別行為なのだろうかという疑問がまず浮かぶ。
その疑問はさておいても、インフォームドコンセントがあったかなかったかの事実を把握
していない場合、差別の断定は可能なのか。
おれがエントリーでコメントしてきたのは、差別と断じるための個別的で具体的で客観的
な評価の基準をもとにした根拠が示せているのかということだ。それなしに差別と断定す
ることは問題ではないかという問題を提起しようとしている。
倫理委員会なるものは任意団体だよな。倫理委員会が問題あるなしの決定を下したら
差別になったりならなかったりするもの?それは単に倫理委員会が決めた基準には合
致しているかいないかというだけだの話。
差別とはある個人が受けるものでその個人が不当な不利益を受けた事実がありそう判
断を下していることが根拠として最も必要な要件ではないのか。
6
:
NATROM
:2005/10/09(日) 13:50:21 ID:yWaDTs1U
>患者が了承している場合は漏洩とはいえない
ちゃんとインフォームせずに了承をとった場合はどうなんですか?
>インフォームドコンセントが無いことは差別行為なのだろうかという疑問がまず浮かぶ。
ココさんとのやり取りで気付いたことでもあるんですが、不当な差別と正当な区別の線引きの基準の一つに、差をつけられる側への正しい情報提供の有無があるのではないでしょうか。たとえば、慢性C型肝炎の治療でインターフェロンという結構高価な薬があるのですが、患者さんが持っている肝炎ウイルスの量やタイプで、保険適応で使えるインターフェロンの種類が制限されてしまうのです。これは差別ですか?差別ではないと私は思います。しかし、患者さんに対してウイルスの量やタイプや保険適応の情報について情報が提供されていなければどうでしょう。理由の説明もなく、同じ慢性C型肝炎なのに、AさんやBさんが受けている治療を、Cさんは受けられないってのは、差別じゃないんですか。
もう一つ。差をつける理由の正当性も問題になります。ウイルスの量やタイプで区別するのは、完全に適切ではないにせよ、医療保険財政や医学上の理由で正当化できます。これがたとえば、科学的根拠がないのに、「血液型がA型の人はインターフェロンの適応を制限する」というのは差別でしょう。A型の人が、「A型の人にはインターフェロンは効きません」という虚偽の説明を受けて了承したところで、差別というのは変わりません。正しい説明の必要性について、ご理解いただけましたでしょうか。
>インフォームドコンセントがあったかなかったかの事実を把握
>していない場合、差別の断定は可能なのか。
阿部氏は正しくインフォームドコンセントをしていないと断定できます。だって、阿部氏本人が血液型と性格の関連を疑っていませんから。常々「A型の人にはインターフェロンは効きません」といった医学的に間違った主張をしている医師が、血液型をC型肝炎の治療に利用しているとして、正しくインフォームドコンセントしていないことは一目瞭然でしょう。
>おれがエントリーでコメントしてきたのは、差別と断じるための個別的で具体的で客観的
>な評価の基準をもとにした根拠が示せているのかということだ。
もとのエントリーにあったように、「個人の遺伝情報を安易に保育に活用している」というのだけで、十分な根拠になります。血液型でラベルを貼って園児を見ているってことでしょう。もし血液型と性格に関連が本当にあり、それを利用することで保育に役に立つという正当な根拠が存在し、保護者が十分な説明を受けて同意したのであれば、差別ではないでしょう。
1. 「遺伝情報を利用することの是非は厳しく問われなければならない」という主張に、ココさんは賛成しますか?
2. かの保育園は、遺伝情報を利用することについて、十分な検討はしていますか?
十分な検討ってのは、倫理委員会など複数の人からチェックを受けるとか、同意書に十分な情報が記載されているか確認するとか、さらに第三者がそれを確認できるように情報を公開するとかです。こうした立証責任を果たすのはいったいどちらにあるのかって質問からも、ココさんが逃げ続けていますね。
>差別とはある個人が受けるものでその個人が不当な不利益を受けた事実がありそう判
>断を下していることが根拠として最も必要な要件ではないのか。
3. 奴隷制度があったころのアメリカ合衆国の黒人に不当な不利益を受けているかどうか聞きました。「いや、飯も食わせてもらっているし、寝るところもある。不満はありません」と正直に答えたとして、この黒人は差別を受けていないということになりますか?
十分な情報を得ていないがゆえに、差別されている側が差別されていることに気付かない例もあるってことで。「A型にはインターフェロンは効かない」という虚偽の説明を受けたA型の慢性C型肝炎患者は、あきらなに不当な不利益を受けていますが、自分自身はそう判断していません。被差別者が自覚できない差別のほうがタチワルイのです。付け加えていうと、遺伝子解析を行う研究者は、誰かが「不当な不利益を受けた事実」が生じてからじゃ遅いので、そういうことが起こらないように前もってさまざまな手段を講じる責任があります。さて、遺伝子情報を活用する実践者は、誰かが「不当な不利益を受けた事実」が生じるまでに野放しでよいのでしょうか。研究者以上に利用者は気を使う必要があると私は思いますが。阿部氏を見ていると、もうまったく全然というか、気を使う必要性があるってことにすら気付いていないようで。
7
:
soft_tractor
:2005/10/09(日) 13:54:56 ID:F/qXdn0E
>ココさんへ
えー、お初でござんす、横から失礼させていただきやす。
口の悪いのはご勘弁くだせえやし。
>差別とはある個人が受けるものでその個人が不当な不利益を受けた事実がありそう判断を下していることが根拠として最も必要な要件ではないのか。
例えばバスの座席を決めるときに、皮膚の色によって
「はい、あんたは黒いからこっち、ああ、あんたは白いからこっち」
なんてえことは、好ましくねえってか、やっちゃいけねえことだとあっしにゃあ思えるんでやすが、いかがなもんでやしょ?
この場合、双方におんなじような席を割り当てても(つまり待遇を同じにしても)やっぱり問題アリアリでやしょ?
んで、割り当てられた当の本人達が、
「オレ達ゃあ、別に不自由はねえからこれでオケ」なんて言ってもやっぱりダメダメなんじゃねえかと思われなんでやすね。
NATROMさんがエントリで
>本質的には遺伝子差別に他ならない
っておっしゃてるのはそういうことだと思うんでやすね。
言わずもがなでやすが、上記の例の「皮膚の色」を「血液型」に変えりゃあ、ボケナス園長のやってることそのまんまになりやす。
(冗談でなく、遠足なんかの時にやってそうだ)
そういったことが、教育の場で行なわれてる事にゃあ、もっと敏感であってもいいと思いやす。
あっし思うに、このボケナス園長のやり様ってのは、差別の芽を植えつけることに他ならないんじゃねえかと。
んで、不利益というんなら、これほどの不利益は無いと思いやす。
大人の冗談口とはわけが違う、ガキん時にそんなことを仕込まれちまったら、一生消えねえよ。
かりそめにも教育の場なんでやすから、子供達が「A型の人はこっちぃ〜」なんて言ってるのを諌めるのがあるべき姿なんじゃねえかと。
どうも失礼しやした。
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