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進化論が棄却される場合

153地下に眠るM:2006/07/27(木) 02:10:48 ID:T.H1qAWM
>創造論でもなく進化論が棄却される状態の世界ってのは種の概念がまったく存在しない
>植物と人間の混交とか動物の混交などが普通に起こる世界って事かしらと
>そこでは木から鳥が産まれたり、はたまた石からサルが孵化したりする世界なんかなぁ。

そうはならにゃーと思う。
岩波文庫から出ている「ダーウィニズム論集」の最終論文で、デューイが興味深いことをいっているにゃ。
ギリシア哲学(特にアリストテレス)でいう「形相(エイドス)」の英訳が、species 種 だということらしいにゃ。
つまり、ダーウィン以前においては、生物種とはアリストテレスのいう「形相」のもっとも具体的な例だったということらしいのね。

そして形相とは
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「形相 もともと、目に見える「形」を意味するギリシャ語エイドスの訳語で、ある一つの種類の事物を他のものから区別する本質的な特徴のことをいう。アリストテレス以来、この語は質料あるいは素材と相関的に用いられる。例えば、材木が家という存在の質料あるいは素材とすると、「家」の概念にかなった構造上の形や機能はその形相である。それは家を建てる場合、その計画のうちに観念として存在し、素材を得て現実に存在するようになるもので、現実に存在する個々のものは、このように、形相が単なる可能態としての質料を限定することによって成り立つと考えられる。こうして形相と質料の対立はまた、現実性(エネルゲイア)と可能性(デュナミス)の対立でもある。」(平凡社『哲学事典』)
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種とは「ある一つの種類の事物を他のものから区別する本質的な特徴」となるわけにゃんから(少なくともアリストテレスにおいては)、ザンスみたいにはならにゃーのではにゃーかと。


それにしても、僕はアリストテレスのエイドス概念がよくわかんなかったんだけど、ダーウィン以前の「種」のイメージだといわれて、感覚的にもだいぶピンときたにゃ。モノがわかるってタノチイよね。

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