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医療的マッサージと慰安的マッサージの違い

76252:2013/01/24(木) 01:45:36 ID:3BPmGJis0
>>75
これがいわゆる典型的な二次的情報というやつだね。
まぁ、これも二次的な情報というものになるかもしれんが、マッサージというものが筋骨格系に対して機械的なストレスを加えることによって生じる様々な生理学的変化、構造変化を期待することで身体にとって良好な影響が期待できるのは俺の中では当然のことなのだが、

>マッサージをする事で新たな筋組織を作る様な感じで書かれていた。
>つまり再生医学の様な伝え方だった。
というのは、少々大げさだし、誤解を生じる。
ひいてはマッサージに対する誤解を伴う過剰な期待を生じる恐れもある。

マッサージは、徒手または道具などによって筋骨格系に機械的力学的なストレスを加える訳だが、
まず筋膜に対しては、筋膜の老化的架橋発生の予防、またはすでに発生した老化的架橋を切り離し、筋膜の粘弾性つまり筋の柔軟性を改善する可能性がある。
また筋に対しては、エネルギーが枯渇して弛緩が困難になったサルコメア構造に対して、これを離解するようなストレスを加えて過剰な短縮状態にある筋を伸長することができるかもしれないし、
虚血状態にある筋細胞や筋の栄養血管の内圧に圧刺激としてストレスが加えられることによって、血流の促進・細胞内外の物質交代を補助して代謝を促進する効果が期待できる。
筋細胞内外の物質交代が促進されるということは、細胞内にグルコースを初めとするエネルギー源が補充されるということであり、グルコースをエネルギー源とするミトコンドリアが活性化するのも自明の理。

ただ、あくまでベースは対象の細胞組織であって、対象に必要な条件がそろっていなければ逆効果になる可能性も十分ある。

筋や筋膜に顕微鏡でやっとわかるほどの微細な損傷があり、組織局所レベルでの炎症反応でも起こってたりすれば、その後に炎症の増悪を招いたり、損傷を広げてしまう恐れもある。
炎症反応は細胞組織の破壊作用も伴うから、筋線維にとっては線維間の結合組織(筋内膜)の肥厚・増殖を促してしまい、筋膜の柔軟性低下や、筋細胞の壊死を引き起こしてしまうリスクも考えられる。

>マッサージをする事で新たな筋組織を作る
というと、マッサージが筋の組織を魔法のように増やすような印象を受けるし、ましてや再生医療とは概念も技術も根本的に異なる。

多分文献のレビューを素人記者が書いたものなんだろうけど、こういった誤解を招く記事が出続ける限り、マッサージは民間療法の域を出ることは出来ないだろうね…。


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