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岸田秀@よいこの掲示板

1ギコ★:2005/08/22(月) 18:03:25
よいこの唯幻論研究室(非公式)掲示板
http://8155.teacup.com/jeffry/bbs
に登場する、岸田秀氏の投稿を保存、一覧します。
岸田先生は質問に答える形の投稿がほとんどです。
その元になった投稿は、【関連レス】岸田秀@よいこの掲示板に、掲載してあります。
投稿番号は対応しています。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/4594/1124701094/

保存に問題がある場合は、雑談スレに書き込んでください。
削除などの対応をします。
当スレッドには、書き込みができません。

11ギコ★:2005/08/22(月) 18:37:14
結婚  投稿者: 岸田 秀  投稿日: 4月 2日(土)12時13分2秒
結婚の機能の一つはやはり家という共同体の形成あるいは維持ですかねえ。例えば、昔の男が処女と結婚したがったのは、単に、他の男に使われていない新品が欲しいという性差別的スケベー根性からだけではなくて、自分の共同体の純粋性を守るためでもあったと考えられます。それは、昔の会社が新卒業生を採用したがり、他の会社に勤めていて辞めた者を嫌ったのと同じでしょう。しかし、今や、家も会社もだんだん共同体ではなくなりつつあるようですね。男が結婚して女を妻にして独占したがるのは、母親を独占したかったが、それができなかったので、とかいう説明をフロイドがしていたように思いますが、そうかもしれませんが、ナルチシズムのこともあるでしょうね。ところで、自分の存在全体の一部が自我になっているわけで、自我が狭いということは(自我だけの)内部的には安定していて、そして、それは自我から排除されている部分が多いということで、排除されている部分にいつも脅かされているから対外的には(自我と非自我との関係においては)不安定なわけで。

12ギコ★:2005/08/22(月) 18:43:00
山籠り  投稿者: 岸田 秀  投稿日: 4月27日(水)23時16分1秒
『大航海』の原稿を書き終えていないうちに、講談社と青土社の対談集のゲラがきて、明日から2週間ぐらい山(長野県)に籠ります。忙しいのは嫌いなのに、こんなことになってしまいました。

13ギコ★:2005/08/22(月) 18:47:20
反日暴動  投稿者: 岸田 秀  投稿日: 5月12日(木)13時21分23秒
中国政府が反日暴動を許容または煽動するのは反政府の不満を逸らすためというのも部分的には妥当だと思いますが、それだけではなく、他の理由もあると思います。中国政府は日本の侵略を寛恕するため、日本の軍国主義者と一般国民をわけて、一般国民は中国の民衆と同じく軍国主義者の犠牲者であったという理屈をつくって自国民に言い聞かせていたわけで、これは明らかに嘘でしたが、一部の日本人にとっては、この理屈は今や消滅した軍部に責任を転嫁できて便利なので、承認していたのですが、日本人としての自尊心を取り戻すためにそんな嘘はやめようという動きが日本国内に出てきて、それでは、中国にとっては
日本との友好関係の根拠が崩れることになって、そういう面が反日暴動にあるのではないかと思います。しかし、嘘に基づいた友好関係は崩れざるを得ないのではないでしょうか。

14ギコ★:2005/08/22(月) 18:50:25
外国語訳  投稿者: 岸田 秀  投稿日: 5月17日(火)11時11分34秒
『ものぐさ精神分析』上下は韓国語訳が出ているのですが、僕に無断でした。僕のゼミの在日の学生が韓国へ行って偶然見つけ、僕は在日韓国大使館に抗議し、また出版社を通じて韓国の出版社に抗議してもらったのですが、いずれも梨の礫で、僕は韓国人に偏見はもっていないつもりですが、腹を立てています。しかし、昔、7世紀頃、百済から仏典などをもらって大和朝廷は著作権料を払ったわけではないから、まあ、しかたがないかとも思っています。そのほか、『性的唯幻論序説』の韓国語訳が出ていますが、これは僕の許可を求めてきて、数万円の翻訳権料をもらいました。また、ある中国人が僕の本を何冊か読んで面白かったらしく、あちこちの本から30足らずの論文を選んで中国語に訳してまとめ、北京や上海などのいくつかの出版社に持ち込んだのですが、どこでも出版を断られたそうです。その中国語訳のプリントはもっています。

15ギコ★:2005/08/22(月) 18:53:28
反日  投稿者: 岸田 秀  投稿日: 6月 4日(土)13時29分0秒
中国の反日にはそれなりの理由があると思っていますが、一つ、おかしいのは、阿片戦争などでイギリスにあれほど不当に侮辱され、香港を割譲させられたのに、イギリスには文句を言わないし、補償の要求もしないことで、したがって、今の反日は現在の何らかの政治的目的のためではないかと疑われます。中国は中華思想に基づいてアジアにおけるかつての覇権を復元しようとしていて、そのためには日本をやっつける必要があると考えているのではないでしょうか。かつて日本が中国を侵略したのは、中国が英米の傀儡となって日本の覇権に抵抗したからで、何か逆になって歴史が繰り返されているようです。

16ギコ★:2005/08/22(月) 18:55:55
日中問題  投稿者: 岸田 秀  投稿日: 6月 9日(木)09時21分6秒
jeffry様。現在の日中問題は1930年代の日中問題がちょうどひっくり返った形になっていると見れば、理解できるのではないかと思います。中国はアジアの覇権を求め、それを邪魔するアメリカの傀儡の日本に敵対していますが、昔、アジアの盟主となり、大東亜共栄圏を建設しようとする日本の邪魔をする英米の傀儡の国民党の中国に日本は敵対しました。このままにすれば、日本は、かつて中国が日本に蹂躙されたように、中国に蹂躙されるのではないかと思われますが、どうでしょうか。

17ギコ★:2005/08/22(月) 18:58:39
日中関係  投稿者: 岸田 秀  投稿日: 6月19日(日)15時36分0秒
日本にとってアメリカ(およびイギリスなど)と中国とのどちらがより大きな敵であるかということですね。アジアが欧米に犯されているという観点に立てば、かつて日本は東亜の盟主のつもりで、英米をやっつけようとしていたのに、中国が英米の傀儡になって日本の正義の戦いの邪魔をするということで、中国を攻撃したのですが、今は日中関係がちょうど逆になっているのかもしれないということです。問題は、大日本帝国は英米からのアジアの解放をめざしたのか、それとも、アジアにおける日本の覇権の確立をめざしたのかということですね。今の中国は、中国の覇権を求めているのか、それとも、アジアをアメリカの支配から解放しようとしているのか、ということと問題は同型です。日中が同盟して欧米に対抗するという構図は明治の初めにあったらしいですが、挫折しました。現在もこの構図は無理ですね。日中がともに、自分が上で相手が下ということを考えるので、日中同盟はうまくゆかないです。アメリカは日中が仲好くならないようにすることを昔からアジア政策の基本方針にしていますが、それが成功してきたし、成功しているようです。

18ギコ★:2005/08/22(月) 19:01:54
中国論  投稿者: 岸田 秀  投稿日: 6月21日(火)18時58分6秒
おざわまさお様。中国論は非常に面白いと思いますが、おっしゃるように、いろんな民族が入り交じってごちゃごちゃして取り扱う範囲が膨大過ぎてちょっと手が出ない感じです。興味はあるのですが。ところで、話は変わりますが、この掲示板と「岸田秀ファンクラブ」との区別が僕はあまりついていなくて、貴兄が倉橋由美子さんについて書いていたことについて「岸田秀ファンクラブ」のほうに書きました。

19ギコ★:2005/08/22(月) 19:03:58
幻想対談  投稿者: 岸田 秀  投稿日: 7月22日(金)10時09分45秒
野口春次さんが精神科医の藤田博史さんが新宿のゴールデン街でゼミをやっているから出てみないかと言うので、出てみました。彼とは会ったことはないのですが、十数年前、ちょっと文通していたことがあります。それで、9月8日に今度は僕が彼のゼミで彼と対談することになりました。テーマは「幻想」です。気が向いた方はどうぞ。

20ギコ★:2005/08/22(月) 19:06:42
大航海  投稿者: 岸田秀  投稿日: 8月10日(水)12時08分38秒
大航海の原稿を書くために山の小屋にいて、ちょっと東京に戻ってきましたが、また明日、山のほうにゆきます。靖国神社の問題で、三浦雅士さんと対談し、それがこの前の大航海に載りましたが、かなり反響があったとのことで、続いてまた同じテーマで2回ほど対談し、一冊の本にまとめて新書館から出ることになりました。それで、今度の大航海にも靖国に関連したことを書きました。世の中は靖国ばやりですね。ところで、jeffryさんと同じく、僕も日露戦争をやらなかったらとか、大東亜戦争をやらなかたらとかということで、歴史のことを考えています。


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