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雑談スレ
670
:
正樹
◆6z10n91cnw
:2007/05/12(土) 21:19:41
『天木直人のブログ』
ttp://www.amakiblog.com/
2007年05月12日「海上自衛隊の艦船が辺野古沖に向かって横須賀港を
出港した」というニュース
11日、米軍の普天間飛行場移設先である辺野古沖に向けて、
海上自衛隊の艦船が横須賀港を出港したと報道された。
また塩崎官房長は、これに先立つ10日の定例会見で、
「(海自が)防衛施設庁の身分として作業をやる可能性はある」と、
形式さえ文民になっていればいいだろうといわんばかりの、
アリバイ工作を認める発言をしている。
これらの発言は明らかに地元住民との不測の事態に備えた
自衛隊による威圧効果を念頭に置いたものである。場合によっては
自衛隊による自国民への武力行使につながりかねない深刻な話だ。
このニュースを知って、すぐに私の頭に浮かんだのは、最近
読んだ保阪正康著の「60年安保闘争の真実」(中央文庫)の
次のくだりである。
多くの犠牲者を出して強行採決された改定安保条約は、6月
19日午前零時をもって自然成立するのであるが、その前から
騒乱が起こっており、岸首相はおそれていた。
・・・午前零時が近づくと、岸は蒼白になってふるえだした。
不安になったのか、しきりに自衛隊を出動させろと迫った。
自衛隊の一部は市ヶ谷に待機していると報告されているが、
もっと近くに置けないかと催促したりした。防衛庁長官の赤城
宗徳が強硬に反対し、自衛隊出動は見送られた・・・赤城は
「自衛隊を出動させることは国民の血を流すことです。同胞を
撃つ事はできません」と断固はねつけた。そのうえで、「もし
どうしても自衛隊を出動させるというなら、私を罷免してからに
しなさい」と岸につめよったという。それで岸はあきらめたと
されている・・・(もしあのとき)自衛隊が出動して鎮圧する
ことになっていたら、それ以後の自衛隊は国民の共鳴、共感を
受ける事なく、憎しみの対象として存在する事になったはずだ。
同時に、日本に、自衛隊のような軍事組織が存続しえたか否か、
疑問である。なぜなら自衛隊は首相の私兵であり、国民に銃を
向ける組織である、との理解が根付いてしまったに違いないからだ。
当時の自民党には、このような発言を首相に正面切ってする
政治家がいたと言う事を、今こそ我々は想起しなければならない。
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