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世の中の親の素顔
38
:
名無しさんは神戸学院大
:2018/06/10(日) 00:37:59 ID:adqHcE..0
児童虐待 親批判は深刻化招く?
結愛ちゃん虐待死「ひどい親」と批判しても事件は減らない 「評価」に追い詰められる親たち
(AERA dot.)2018年06月08日 金曜10:30
「もうおねがい ゆるして ゆるしてください」。東京都目黒区の船戸結愛ちゃん(5)が3月に死亡した事件で、警視庁は6日、父親の船戸雄大容疑者(33)を保護責任者遺棄致死の疑いで再逮捕し、母親の優里容疑者(25)も同容疑で逮捕した。ノートにつづられたという少女の反省文、1食しか口にできない日もあり、朝4時ごろ起きて平仮名を書く練習していたなど、笑顔の少女の写真とともに報道される内容はあまりに辛い。テレビ番組ではアナウンサーやコメンテーターが涙を流すシーンも放送され、ネット上では「子どもを産む資格がない」「人間じゃない」と容疑者となった親への怒りが溢れている。
虐待に関する取材を続け、『児童虐待から考える 社会は家族に何を強いてきたか』(朝日新書)などの著書があるルポライターの杉山春さんは「良い親か悪い親かだけをジャッジするような社会では、虐待はより発覚しにくく深刻化する」と指摘する。
報道によると、一家が以前住んでいた香川県で児童相談所が訪問を始めたのは2016年9月。その後、東京都目黒区へ引っ越すまでに、児相による2度の一時保護、父・雄大容疑者は傷害容疑で2度も書類送検されている(いずれも不起訴)。その情報は、所管する品川児相にも共有され、結愛ちゃんが亡くなる1ヶ月前にも家庭訪問が行われていた。それでも命を救うことができなかったことに、杉山さんは「いろいろな意味でとても残念な事件」と話す。「結愛ちゃんが書いた反省文を読むと、家族から強いコントロールを受けていたと感じます。社会的な力を失った親が、家族の中でも最も弱い者を標的にするという家族病理が現れたように思います。父親は、香川では虐待で通報され、書類送検されています。逮捕当時、無職でした。
そうした状況は、父親にとって、耐えられないほどのマイナス評価だったのではないかと想像します。この家族はそうした評価を下された場所から逃げ出したようにも見えます。東京に転居すると大変なことになると(香川で親子を診察した)医師が警告していたという報道がありました。
病院は、児童相談所に虐待通告もしている。児童相談所とのやりとりだけでなく、地元の様々なつながりや細かな動きがどの程度、品川の児相へ共有されていたのか。この家族は何に苦しみどんな精神状態なのか、何を支援すればいいのかという視点でケアが入っていたようには見えません。結果論ですが、そうした病理性の高い家族への危機感が不足していたように思えます。その結果、地域を超えての移動が、孤立化を非常に深め 、1カ月半という短期間で急激に状況を悪化させた事件にも思えます」
一時保護された子どもの95%が在宅に戻るという現状がある。児相は在宅に戻すと判断したのであれば、地域の力を使って親の子育てを積極的にサポートする必要がある。遠距離間の移動の場合、その地域と家族の関係性をも理解した上での情報が、単純な書類のやり取りで伝えられるのか。遠距離の地域間の連携の難しさと重要性を感じさせる事件だと思われる。
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