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医療リハビリテーション

32名無しさんは神戸学院大:2014/12/01(月) 02:26:09 ID:5.HfMCQ20
「命の危険」もやめられない危険ドラッグ 古着屋隠れみのにする業者も…
(産経新聞) 2014年11月1日(土)21:03

 服用者による事件・事故が多発している危険ドラッグ。栃木県内でも洋服店を隠れみのにしていた販売業者が摘発されるなど、影響が懸念されている。法規制をすり抜けるために新たな「商品」が次々と作られた結果、売り手すら効果が分からない文字通り「危険な」薬物が数多く流通しているのが現状だ。依存性も強く、中毒になれば、抜け出すのは容易ではない。

■命の危険も「やめられぬ」
 「動悸(どうき)が早まったり、意識がなくなったりして、何度も命の危険を感じたことがあった」
 薬物依存症の回復を支援する民間リハビリ施設「栃木ダルク」(宇都宮市)に入所する成人男性は「手に入れやすく安かったから」という理由で危険ドラッグを服用するようになった。
 使うたびに体に深刻な症状が現れた。そのたびに「もうやめよう」と思ったが、気付いたときには完全に依存症になっていた。「自分の意思ではやめたくてもやめられなかった」と振り返る。
 栃木ダルクの栗坪千明代表によると、同施設に寄せられた危険ドラッグに関する問い合わせは、平成23年は2件だったが、24年は28件、25年は51件と急増。今年に入ってからは、月平均で15件もの相談が寄せられているという。
 相談者の多くは20代の若者。「子供が吸っている」と親が現物を持ってきたが、違法ではないと知ると話も聞かずに帰ってしまうこともあるといい、栗坪代表は「逮捕されるか否かではない。まともな生活ができなくなるかもしれないという問題だと認識してほしい」と警鐘を鳴らす。

■すぐに依存症に
 急速な広がりを見せる要因として、依存症になるまでの期間が他の薬物と比べて極めて短いという特性が挙げられる。
 栗坪代表によると、「危険ドラッグだと2、3カ月で依存症になってしまう」。通常、薬物は脳の一部分に作用するが、危険ドラッグは複数の成分が混ざっており脳のいろいろな部位に作用するため、「意識障害などが起きやすく、依存も進みやすい」というのだ。
 栃木ダルクの入所者のうち、原因が危険ドラッグだった人は、24年度0人だったが、25年度には全体の11%、26年度には18%にまで増加した。

■搬送、通報20人超
 今年7月、薬事法で規制されている指定薬物入りのハーブを販売目的で所持していたとして、小山市内の洋服店経営者が県警に逮捕された。危険ドラッグ販売店が摘発された県内初のケース。古着販売のかたわら、顔見知りにハーブを販売していた。
 端緒は服用者の異常行動だった。ギニア人の男が3月、女性に突然抱きついたとして逮捕され、調べに対し、「ハーブ(危険ドラッグ)を吸った」と供述。捜査で購入先が判明したのだ。
 県警組織犯罪対策2課によると、危険ドラッグを服用して病院に搬送されたり、異常な行動を取ったとして警察に通報されたりした人は4月から9月中旬までに20人以上。原因が危険ドラッグと特定できなかった事例もあり、実際にはもっと多い可能性もある。

■早期発見が重要
 県内でも蔓延(まんえん)の兆しを見せている危険ドラッグに、行政も危機感を募らせている。福田富一知事は「全国一律で規制をかける必要がある」と述べ、国への働きかけを強めていく意向を示した。
 県薬務課によると、摘発された店以外に県内で危険ドラッグを扱う店は少なくとも3件確認。だが、使用者の数や販売量などは不明で、実態はつかめていないのが現状だ。
 県では、薬物使用で有罪判決を受けた初犯者や県の相談窓口に訪れた人が、栃木ダルクのプログラムを無料で受けられる事業を実施している。プログラムの受講者からは再犯者はほとんど出ていない。栗坪代表は「危険ドラッグに触れさせないのはもちろん重要だが、使ってしまった人を早期に発見し、治療する仕組みが必要。社会復帰できることをきちんと伝え、相談を促さないといけない」と話している。(宇都宮支局 桑島浩任)

■危険ドラッグ
 麻薬や覚醒剤に似た合成薬物を植物片に混ぜたり、水溶液で溶かしたり粉末状にしたもの。摂取すると意識障害、嘔吐(おうと)、けいれん、呼吸困難などを起こす。「脱法ドラッグ」「脱法ハーブ」などと呼ばれていたが、厚生労働省と警察庁が今年7月、新呼称を募集、「危険性がストレートに分かる」として選定された。




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