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<仙台いじめ自殺>入学直後からいじめ 部活でも
2015年10月27日10:26河北新報
仙台市泉区の館中1年の男子生徒=当時(12)=が2014年9月、いじめを苦に自殺した問題で、生徒が受けていたいじめ行為の詳細が26日、河北新報社の情報公開請求に市教委が一部開示した報告書で分かった。クラスでのからかいに加え、部活動をめぐる悪口も繰り返されていた。
報告書によると、いじめの兆しは入学直後の14年4月からあった。テストの点数が低かったことをけなされたほか、部活を休んだことを「仮病」「サボり」と言われ、消しゴムのかすを投げつけられるなどした。
学校は5月27日に最初の「謝罪の会」を開き、加害生徒らに謝らせたが、6月中旬に男子生徒とアイドルの合成写真が無料通信アプリLINE(ライン)で流され、「部活に何で来ないんだ」と強い口調で言われるようになった。7月上旬に級友らとプールに行った際は、男子生徒だけが置き去りにされた。
学校は、いじめに関する生徒指導を行うため7月10日に臨時学年集会を開催。この直後、男子生徒は「お前がチクった(告げ口した)からだ」となじられた。その後は給食や休み時間に「変態」と言われたり、寝癖をばかにされたりするなどいじめがエスカレート。学校は1週間後の同17日に2回目の謝罪の会を開いた。
担任教諭は、5月と7月の謝罪の会と7月の臨時学年集会の後にそれぞれ、加害生徒の保護者に連絡するよう指示されていたが一部の保護者にしか伝えていなかった。男子生徒は9月21日に自殺を図り、同27日に死亡した。
報告書は、市教委の第三者委員会が6月、いじめに関わった生徒らに聞き取りした結果を答申として市教委に提出した文書。本体8ページと別添資料4種類の計224ページで構成されている。
市の自殺防止の取り組みはどう変わったか
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