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医療リハビリテーション
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「岩手いじめ自殺事件」報告書を読む 「大津事件の教訓が生かされていない」と弁護士
真下麻里子弁護士2015年08月16日 10時58分
●「ひとりの教師だけに頼るのは危険」
今回の報告書によると、村松さんの生活記録ノートの6月10日の欄には「かんぜんに身体がつかれきついじょうたいです。あいつといるとろくなめにあいません。体調がますます悪化する。もうつかれました。もう死にたいと思います」と記されていた。
さらに6月28日の欄には「ここだけの話、ぜったいだれにも言わないでください。もう生きるのにつかれてきたような気がします。氏んでいいですか?」と綴られている。
最後のやり取りとなった6月29日の欄には「ボクがいつ消えるかはわかりません。ですが、先生からたくさん希望をもらいました。感謝しています。もうすこしがんばってみます。ただ、もう市ぬ場所はきまってるんですけどねwまあいいか・・・」と書き込まれている。これに対して、担任からの回答は「明日からの研修たのしみましょうね」だった。
報告書は、担任の対応について「悩みが吐露される都度、A君の心情を前向きなものへ転換し、解決が図られたと認識していた」と評価している。
真下弁護士は「もし、他の先生たちや、外部の専門家がこうしたやり取りを目にしていたら、あるいは、担任や部活の先生たちからの報告体制がしっかりしていたら、誰かが『いじめだ』と気づいて、学校全体での対処ができたかもしれません。常設組織が機能していなかったのが、本当に残念です」と肩を落とす。
「これは、いじめと認識しないで報告しなかった担任が悪いという、単純な話ではありません。村松さんが通っていた中学校では、いじめを狭く捉える風潮があったうえ、組織もうまく機能していなかったということですからね。
そもそも、いじめ対策を行うとき、ひとりの教師の能力や個人技に依存するのは、あまりに危険です。いじめ問題への対処経験は、人によって違いますし、これから経験を積んでいくという段階は、どの教師にもあります。それなのに、たまたま未熟な教師に当たってしまったから対処されなかったなどという不安定な環境には、安心して子どもを置けないし、置くべきではないと思います。
『いじめ防止対策推進法』が制定されて以降、いじめ対策は、複数の人間が関わる組織・システムで行うことが不可欠だと考えられています。担任の個人的な資質や能力よりも、学校としてそうした体制を作れていなかったことのほうを、より問題視すべきといえるでしょう。
今後は、構築した体制が一定の水準に満たないことをもって違法性が認定されるなど、法的責任の問われ方も変わっていくと思います」
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