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小谷野 コピペ
125
:
名無しさん
:2007/08/30(木) 06:30:04
雁(がん)は、森鴎外の小説である。文芸雑誌『スバル』にて、1911年〜1913年に連載された。
『雁』のなかに女性の自慰の描写があることを発見したのは、榊敦子である(榊敦子『行為としての小説』新曜社 1996)。
それは、次の部分であるという。
>>> 朝目を醒まして起きずにはいられなかったお玉も、この頃は梅が、「けさは流しに氷が張っています、も少しお休になっていらっしゃいまし」なぞと云うと、つい布団にくるまっている様になった。教育家は妄想を起させぬために青年に床に入ってから寐附かずにいるな、目が醒めてから起きずにいるなと戒める。少壮な身を暖い衾の裡に置けば、毒草の花を火の中に咲かせたような写象が萌すからである。お玉の想像もこんな時には随分放恣になって来ることがある。そう云う時には目に一種の光が生じて、酒に酔ったように瞼から頬に掛け紅が漲るのである。
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