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哲学 Nietzsche 心理学・・・

36名無しさん:2004/09/14(火) 06:26
http://www.geocities.jp/na92tsu/takino/nusumare.html
まずはポオの短篇「盗まれた手紙」(...)の梗概からはじめたい。...
この短篇は三つの要素からなるとラカンは「《盗まれた手紙》についてのゼミナール」(『エクリⅠ』 弘文堂)のなかで述べている。

ひとつはラカンが「原光景」と呼ぶ要素であるが、ラカンは手紙を盗まれた婦人を王妃、手紙に気づかなかった人物を王だとしているので、ここではそれにしたがうことにする。

一番目の要素は、手紙は人目につくようにそこにありながら、王は王妃がそれを隠すのに気づかず、また警察もそれを大臣の家で見つけだすことができないという要素である。

二番目の要素は、手紙があることを知っており、手紙を所有しているものであり、これは王妃と大臣にあたる。

三番目の要素は、それを奪いとろうとしているものに対して、隠すべきものをむきだしにしているのを見ているような眼差しであり、これは王妃、大臣、デュパンにあたる。

「盗まれた手紙」はこれらの位置の移動、手紙というシニフィアンの移動と各人物の位置の移動によって成りたっている。いいかえれば、「盗まれた手紙」は原光景が位置をずらしながら繰り返される反復強迫を描いた物語だ、といえるだろう。


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