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彼女もちの香具師があれこれと語るスレ

613名無しの阪大生:2003/10/15(水) 01:03
たとえば「恋愛は人を成長させる」という言葉を多くの人はどこかで聞いたことがあるのではないか。そしてその言葉は暗に童貞を問題にしている。つまりそのことは、恋愛経験が少ない人は恋愛経験が多い人よりも成長することが少なく、よって恋愛経験が少ない人は多い人よりも人間的に幼稚/劣っている、ということになるのである。現代日本に生きていると、「童貞」であることはおそらく多くの男にとって、多かれ少なかれ恥ずかしい、ネガティブなことであり、また、人間的に問題であるかのようにさえ思えてくる雰囲気がある。そしてそのような雰囲気を作る一因は、初めにあげた、社会の至るところに転がっている恋愛至上主義的な言葉である。しかし、昔は「童貞」であることはけしてネガティブなものではな!くむしろポジティブなものであり、さらにカッコいいものでさえあったという。本書は、膨大な雑誌や統計資料などを用いて主に明治時代から現代までの「童貞」言説の変遷を実証的に表し、現在様々に語られている「童貞」言説を相対化し絶対的なものではないことを示す。著者も言うように、必要なのは様々な言説を編み出していくことにある。

疑問もある。たとえば本書によって童貞であることにまつわることを相対化できたとしても、しかしそれでも、童貞であることがイヤであり、好きな人とセックスがしたい、ということがある。本書はそのような人に対してはただコミュニケーションスキルを高めるべし、と言っているだけだ。そしてまた、そのことは誰にでもできることであるかのように言っている。しかし、そち?簡単にできたら苦労ないのだ。著者はどうもそこらへんの事情を軽く見ているように思えてならない。もちろん、本書の意図はあくまで童貞言説を追っていくことにあり、ノウハウ的なところは本来の意図からは外れることかもしれないが。


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