Astrolabiumの1494年のヴェネチア版は挿絵入りですね。でも、僕が持っているコピーは、あまりもとが良くないのか、ところどころ文字が潰れてしまっていてあまり良いものではありませんでした。
それとスキファノイア宮の「月暦の間」の製作年代は1469年から1470年にかけてのフレスコ画です。
あと、デカンについてはエルスベート・ヤッフェがTexte zur Analyse der Dekanfiguren(書いた年代はわかりません)というものを書いていて、その中で彼はスキファノイア宮のデカンとアブー・マアシャルのテクストを中心にして、ヘルマヌス・ダルマタ、ゲオルギウス・ゾルトス・ザルパス・フェンドゥルス、イブン・エズラ、ザ−ヘル、オーストリアのレオポルト、ポンピリウス・アルザス・プランケンティヌス、ルドヴィクス・デ・アングロ、『ピカトリクス』などの占星術関連のテクスト(ここに挙げたものに関してはあまりしらないので・・・)を挙げて表にしているのですが。やはり図像についての記述のみで話が進められており、Astrolabiumのような図像の類似というだけというようなものは外されていて、しかもスキファノイア宮のものとテクストのあまり類似していないと思われる箇所に関しても外されているというものです。
それで最初の質問で「イメージに関する記述もしくは図像のある占星術文献」というようなことを書いていた次第であります。(まあ、それでもヤッフェのテクストは役にたっているのですが・・・。)
そして彼のテクストにおいてもやはり、まだまだ足りない部分というものがあるので、なにかないものかと考えている段階です。