ユーモア科学雑誌の『奇想天外な研究年次レポート』(Annals of Improbable Research、AIRという言い得て妙な略称でも知られている)が主催するイグ・ノーベル賞は、毎年、どういうわけか科学の主流から注目を浴びそこなってしまった研究に対して与えられる。受賞者たちによるとイグ・ノーベル賞の趣旨は、ただ面白がるだけでなく、科学に楽しさを取り戻すところにあるという。「もし自分を笑い飛ばすことができて、自分の仕事を楽しめるなら、もっとクリエイティブに思考でき、さらに成果があがるだろう。深刻な問題に取り組んでいるときでも、楽しめないわけはない」とカルベナー氏は話している。