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【2003後期】三田・経済学部 履修情報
31
:
DJむらい♂ </b><font color=#FF0000>(7tqj8if2)</font><b>
:2004/01/24(土) 04:13 ID:D2YWubzc
「……ワタシ…ヤバイかも…ひさしぶりに会ってくれませんか?今、駅にいるから、、」
「今から…か?」
「…無理…ですよね、やっぱり。」
あまりにも唐突な出来事に、俺の頭は混乱していた。敬語で喋る保田の言葉づかいが二人の間の壁を象徴していた。
「…じゃあ、今から迎えに行くわ」
口を突いて出たのは、自分でも予期せぬ言葉だった。俺は、とるものもとりあえず、家を飛び出し、駅へ向かった。ものすごく不思議な気分だった。
隣りに保田がいる。久しぶりに会う昔の彼女を迎えに行き、そして自宅に連れて行こうとしている。ただそれだけのことかもしれない、でも、世間的に見れば、オレの隣にいるのはモーニング娘。の保田圭であり、そんな保田の隣りにいる俺は…
「すいません…ワガママ言っちゃって」
「いいよ、別に。どーせ家に一人でいたって、ロクな事ないんだし」
対向車のヘッドライトが、暗い車内に、時折保田のシルエットを浮かび上がらせる。信号待ちの時、チラリと見たその表情は、バイト時代よりも、数段キレイで、かわいくて、垢抜けてて、そして、あの頃よりもずっとずっと疲れていた。こうして保田と話してると、数年前に戻ったような感じだ。でも、保田はもうオレたちとは違う世界に住んでる。それは紛れもない事実だった。やがて、部屋に着いた。
「ごめんね、ずっと連絡しないで、、」
不意に保田が口を開いた。
「あれから、ずっと一人でやってきて、いろんな悩みとか、辛い事とか、相談できるような友達がいなくて、、。メンバーには迷惑とかかけたくないし。親には仕事の相談、あんまりしたくないし。だから、あなたが迎えにきてくれた時、すごく嬉しかった… また、あの時みたいに、いろんな相談乗ってもらえるって思ったら、嬉しかった…」
保田は真剣に悩んでいる。その悩みを、俺にだけ打ち明けてくれようとしている。俺を信頼しきってくれている。あのころと変わらないその事実、それだけで嬉しかった。
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