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他大学の試みPart2

45凡人:2017/09/08(金) 05:51:50 ID:wzsumdGA0
――日本は大学のグローバル化を進めていますが、復活するには何が必要なのでしょう

「外国ではランキングが上がることが大学の利益だと考え、トップダウンで改革を進めています。英国ではランキングをいくら上げてきたかが学長選考基準の大きな部分を占めるぐらいです」

「日本でも本当にランキングを重要視するのであれば戦術的に評価項目に対処するしかありません。アジアで日本を逆転したシンガポールや中国の大学では国際性の評価を高めるため学生や教員の国際化を進めることにより『国際化』の評価を上げ、また資金を投入し、海外から優秀な教員を呼び寄せることにより業績を上げるとともに共著論文を増やし、ランキングの『引用』項目での評価を高めています」

「日本では海外からどころか、自大学出身の教授が多数を占めています。東大医学部では教授の公募すらも行われていません。オープンに国内や海外からの学長や教員の積極的なリクルートが必要かと思います」

「またこちらの大学では論文が発行される際には世界中のマスコミにプレスリリースを出します。日本では日本語の新聞やテレビに知らせるのがせいぜいであることが多くこのことが重要評価項目である大学の評判に大きな影響を出します」

「英語での広報の充実が急務です。また人文系の論文は日本語で書かれることが多くそれが『論文被引用数』の評価を大きく下げています。これらを機関で英文化することも必要かと思います」

「文科省もスーパーグローバル大学創成支援を通してグローバル化を目指していますが、世界ランキングは上がっていません。支援をもらった大学は責任を取るのが当然と思います。責任問題を明らかにすることによりランキングを上げようとする大学の本気がでてくるのではないでしょうか?」

「もちろん見かけだけではなく真の国際競争力を高めることが肝要です。日本の大学では教授がボスでありスタッフは独立した研究者ではありませんが、欧米のように20代、30代の若手研究者が自立する体制を作るべきであります」

「応用、実用に偏りすぎた大型競争的研究資金よりは限られた研究費を国際的に勝負できるあるいは可能性のある若手研究者が行うブレークスルー型研究費に十分に投資すべきです」

「また研究費の審査は日本の村社会で行われていますが、申請書を英文化することにより世界中の科学者に査読してもらい公正な審査が行われるようにすべきと思います。さらにFTEを研究と教育や診療に分け研究部分を充実させるべきと思います」

「そのためには事務や技術員などの間接スタッフを充実し研究のFTEを確保すべきです。近年、海外留学が減ってきています。私どもの大学で日本から大学院生を採用しようとしても研究費ではEU内の学生しか採用できず、日本からの資金が必要です」

「しかしながら日本政府が出すほとんどの海外留学奨学金は海外から日本に学生を呼ぶものです。日本人が海外の大学院で学位を取得する奨学金を大々的に立ち上げ国際的科学者を養成すべきと思います」

「日本の貴重な財産は、人材です。今まで色々な国で教育に関わってきましたが、日本人の優秀さは特筆すべきものです。それを生かさなければ日本の未来はないと思います」

日本の大学ランキング
2018年(前年)大学名(〇はスーパーグローバル大学トップ型指定校)

46(39)東京大学〇
74(91)京都大学〇
201‐250(251‐300)大阪大学〇
201‐250(201‐250)東北大学〇
251‐300(251‐300)東京工業大学〇
301‐350(301‐350)名古屋大学〇
351‐400(351‐400)九州大学〇
401‐500(401‐500)北海道大学〇
401‐500(401‐500)東京医科歯科大学 (TMDU)〇
401‐500(401‐500)筑波大学〇
501‐600(N/A)藤田保健大学
501‐600(401‐500)首都大学東京
601‐800(ランク外)会津大学
601‐800(601‐800)千葉大学
601‐800(501‐600)広島大学〇
601‐800(601‐800)順天堂大学
601‐800(ランク外)香川大学
601‐800(601‐800)金沢大学
601‐800(601‐800)慶應義塾大学〇
2-5


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