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群馬県民スレPart3
520
:
凡人
:2017/07/09(日) 08:58:26 ID:vq4jwV7U0
富岡製糸場の来場者に配布されたフランス革命記念日限定缶バッジのデザインに興味を引かれた。フランス革命のスローガンである「自由・平等・友愛」の文字と花火とアイフェル塔の前で富岡製糸のお富さんがフランスの国旗を振っている構図である。その革命から一世紀近く後になって生まれた富岡製糸場(1872年)。その当時日本はいまだ身分制度が敷かれていた最中である。フランスの前進性に驚かさせると同時に、「富岡製糸」と「フランス革命」の2つが象徴するモノが正反対であること。それが一緒に描かれていることに凡人は一興した。
*****
<ダミアン・ロブションのBONJOURぐんま> (7)14日は特別な日【群馬】
2017年7月9日 Sankei
写真=2016年7月14日に富岡製糸場の来場者に配布されたフランス革命記念日限定缶バッジ
今週の七月十四日は、日本人にとってはごく普通の金曜日になるだろう。フランス出身の私にとっては、実は毎年とても特別な日である。
一七八九年七月十四日、パリの市民は人民を長年苦しませてきたフランス王政による絶対主義の象徴であったバスチーユ監獄を襲撃した。この歴史に因(ちな)み、その日は英語圏では「バスチーユ・デイ」と呼ばれている一方、日本では「パリ祭」という独自の呼称が一般的である。その日に起きた出来事はフランス革命の発端であり、現在のフランス共和国の誕生につながったということで、毎年フランス各地が祝賀ムードに包まれる祝日になっている。
日本に来るまでは、その日の過ごし方は大体次のとおりであった。午前中は実家のテレビで毎年恒例の軍事パレード観賞。トリコロールの国旗に飾られたパリのシャンゼリゼ通りをゆっくりと行進するパレードが終わると、奥に見える凱旋門(がいせんもん)の上空から青・白・赤の煙を出す三機の戦闘機が整然と飛んでくる場面でいったん幕が下りる。パレード終了後、フランス大統領が大統領官邸であるエリゼ宮殿から国民に向けられた演説を行う。
夜は、大勢の老若男女が地元サブレ城の前を流れるサルト川の対岸に集まり、夜空を鮮やかに彩る花火に思わず歓声を上げる。こうした花火大会がフランス各地で行われる。同じ夜空を同じ時刻に見上げて同じように感動するフランス国民にとっては、国民全員が一つになるとても貴重なひと時と言えよう。
日本の夏の風物詩の一つである花火大会は、数や種類などでフランスに勝っているものの、日本の「建国記念の日」を見ると、日の丸を掲げる以外に特別な何かを祝う雰囲気もなく、何だか少しさびしい気がしなくもない。一方で、各地で継承されている多種多様な祭りこそ、形や時期はまちまちといえども、伝統を尊重する日本国民の統一を祝っているのではないかと思う。 (富岡市国際交流員)
第2、第4日曜日に掲載します。
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