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高崎がわかるプログ・サイトPart2

974凡人:2017/02/01(水) 06:08:56 ID:0ZaqCPPs0
(6)梅餃子 高崎に名物を 26農家の挑戦 群馬
2017.1.31 07:04 産経

写真=さっぱりとした梅餃子。タレを付けなくても十分楽しめる

 「高崎には何もねえなあ」「いや、梅がある」。高崎市の農家26人が研究会を作り食の新ブランド開発に踏み出したのは平成23年4月。その年の夏、梅が候補に挙がった。

 ◇未経験の素人衆

 高崎には何もないどころか魚介類以外、大地から何でも採れる。ただ、これといった特徴がない。ならば生産量全国2位の群馬で県の3大梅林のうち2つを持つ高崎こそ梅の名所ではないか。で、何を作る? ほどなくギョーザという意見が出たが、割れた。

 「ギョーザに梅? あり得ない」。大反対の声を抑え、やってみようとまとめた塚越正敏さん(66)はシクラメンなど生花栽培が本業。26人は生産のプロだが、商品開発も調理も製造も未経験の素人衆。市内緑町のホテルナガイの料理長と太田市の餃子製造会社「金星食品」にレシピ考案や製造で協力を仰いだ。

 だがプロが加わっても、梅とギョーザの相性は難しかった。梅の塩分やクエン酸によって野菜から水が出て皮から染み出した。浸透圧である。野菜の水分を極力絞ったり、キャベツの量を増やし水分を吸わせたり、「本当に苦労した」(金星食品担当者)。

 発案から1年半後の24年暮れ、試作品はできたが、食べてみると、「失敗作かと思った」(塚越さん)。梅が引き立たず、ただ酸っぱいだけ。その後、梅の食感を出すためにカリカリ梅を練り梅と等量で混ぜ、塩分調整を行うなど何十回もの調整を経て、「これならいける」と販売に踏み出すまでに1年かかった。

 その名も「梅餃子」。焼きたてにかぶりつくと、肉のジューシーさの後から梅の風味がフワッと香る。高崎特産の梅はもちろん豚肉、鶏肉、ニラ、キャベツもすべて県産。生産者だけに、こだわった。

 ◇新戦略を計画中

 高崎に限らず農家を取り巻く状況は厳しい。農産品の売値を農家が決められるわけでもなく、少しでも品物にキズがあれば売り物にもならず、「安く売ってナンボの世界。生産の苦労に見合う利益なんて出ない」(塚越さん)。TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)は2国間協議に代わりそうな気配だし、どちらにしても不安だらけだ。

 「だったら売り物にならない品を加工し、自分たちで名物を作って売ってやろう」。その思いに、料理長も金星食品もほだされ、“梅ネットワーク”に加わった。

 梅餃子は現在、高崎市の2つのJA直売所で販売、ホテルナガイで通常メニューに追加されている。富岡賢治市長の「うまい」のお墨付きで27年秋からは高崎市のふるさと納税返礼品にも指定された。年間販売数1万5千個。ただ研究会でもあった「ギョーザと梅」への違和感からか1年後、シューマイと組ませた第2弾「梅焼売(しゅーまい)」の方が約4万個と売れている。やはり素人集団、違和感を覆せるPRや広報展開は後手に回った。

 そこで現在、慣れないホームページ(HP)を立ち上げ、通信販売を展開すべく新戦略を計画中。今度は高崎経大生を引き込み、知恵を借りるつもりだ。
                   ◇
 ★全国に誇れる高崎の梅 和歌山に次ぐ梅の生産量を誇る群馬。県内3大梅林のうち「箕郷」「榛名」の2つが高崎市にあり3月には梅まつりでにぎわう。購入できるJAは市内の筑縄店と群馬八幡駅前店。梅餃子12個入り、梅焼売15個入りで、ともに540円。イベントでも販売する。




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