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他大学の試み
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新鮮!「旬の野菜いかが」 埼玉大生が山里支援 皆野町立沢
2011年12月10日
立沢地区の農家と野菜の収穫を楽しむ人たち=皆野町で
標高550メートルの秩父山中にある人口約120人の山里、皆野町立沢地区。美しい景観と豊かな自然環境に恵まれた場所だが、高齢化が進み「限界集落」の一つとされる。この山里を野菜の販売などで活性化しようと、埼玉大学教養学部の学生たちによる支援プロジェクトが、本格化している。名付けて「天空のお散歩畑」。まちづくりを学ぶ若者たちは、美しい山里を末永く元気にしたいと張り切っている。 (五十住和樹)
学生たちは、まちづくりが専門の埼玉大の梶島邦江教授(60)に学ぶ四人。プロジェクトは県の支援事業として昨年から始まり、昨夏は学生八人が民家に宿泊するなどして地区の現状や課題を調べ、活性化へのアイデアを出し合った。
立沢は朝夕に雲海を見下ろし、秩父夜祭の花火も眺められる。人口の流出が進み、平均年齢は約七十歳。今も野菜をつくる農家があるが、傾斜地のため体力的に困難になり耕作放棄地の荒れ地も増えてきた。出荷できるほどの収穫量がなく、もっぱら自家用か近所に配るだけという。
だが、寒暖の差が激しい気候だけに野菜の味が違う。梶島教授は「市場に出る野菜は収穫時期をずらして栽培したり、農薬を使って品質を維持するが、ここでは季節に合った旬の野菜ばかり。これが強み」と強調。野菜がある程度の収入になれば、畑作の意欲が継続し放棄地もなくせるのでは−。都市部の人に来てもらい、農家と直接話をしながら自然を味わう散歩を楽しみ、新鮮で安価な野菜を一緒に収穫する事業を考えた。
プロジェクトには農家十三軒が参加。購入希望者は民間施設「おやきの里」=電0494(62)4112=で午前十時〜午後四時に受け付け、集落の畑を巡って“野菜ショッピング”を楽しむ。大根やサトイモ、ハクサイ、キャベツ、チンゲンサイ、ユズ、タケノコイモ、ミカン−などと種類が豊富なのも特色だ。十月二十九日から一週間で、県内各地などから約二十人が訪れたという。
教養学部二年前岡和希さん(19)は「地元の人は温かく、自然も抜群。外部の人に、どうその魅力を発信するかが課題」と話す。
野菜販売のほか、現地では同大学のサークルなどによる音楽祭も既に開催。教養学部OBでアカペラボーカルグループ「RAG FAIR」の引地洋輔さんが作詞作曲した「天空の里〜命の集う場所」の披露もあった。
梶島教授は「首都圏の山村は若者の流出が容易で、限界集落化しやすい。このプロジェクトは首都圏にあるという利便性を逆に生かし、集客して地域を支えることができる」と話している。
<限界集落> 山間地や離島などで過疎化や高齢化が進み、集落の自治や冠婚葬祭など地域の共同体としての機能が衰えた状態。65歳以上の高齢者が住民の過半数ある集落で、県によると2005年の国勢調査で10集落あったといい、現在はさらに増えたとみられる。
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